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デスティニー外伝【2】


デスティニー外伝、
              第二章:『祝』

ー明日は・・・いつもと同じ。何にも無い日。期待しちゃ駄目。何にも無いんだか
らー

シャル「ねえぼっちゃん
リオン「なんだ・・シャル
シャル「今日が何の日か・・・忘れてるんですか?
リオン「今日?・・何のことだ。何かあったか?
シャル「・・・・ぼっちゃんの誕生日ですよ・・
リオンは一瞬、びくりとして、立ち止まった。
リオン「-フン。ばかばかしい。僕達にはやらなきゃいけない事があるんだ
リオンはまた歩き始めた。
シャル「ぼっちゃん・・でも・・
リオン「今更・・・言って何になるっていうんだ
シャル「一回は・・・祝ってもらっても・・良いんじゃないですか?
リオン「あいつらにか?・・・シャル。僕がそんなに、物欲しそうに見えるのか?
シャル「そういう事じゃなくて・・・ぼっちゃん・・このままだと、『祝ってもらう喜
び』を知らずに生きていく事になる。ぼっちゃんには・・その喜びを知ってもらいた
いんです・・
リオン「・・・・・フン・・

誕生日なんて何も無いんだ。昔から、そうだった。
大体・・・そんな期待をしていたら、何も無かったとき、悲しいだろうが・・・

自分の部屋についた。何の躊躇いも無くドアを開けた。

パンパンパンッ!!

「「「「ハッピーバースディ!!リオン!!」」」」
四人の重なった声が聞こえた。
フィリア「おめでとうございます。リオンさん☆
マリー「水臭いぞ。私たちは、仲間だろう?
スタン「そうだよ!!わざわざシャルティエがディムロスと通信して教えてくれたん
だよ!?
ルーティ「まったく・・・いくら今が急がなきゃいけない状況でも、こういう事は、言
うものよ?
ドアを開けた途端に聞こえてきた音はクラッカーが弾けた音。
どうやらシャルティエが、勝手にディムロス達と通信して、今日がリオンの誕生日だと
いう事を、喋っていたようだ。
リオン「シャル・・・また・・勝手な事を・・
その声は、怒りが少し混じりながらも、嬉しそうだった。
リオンは一滴、涙を流した。
ルーティ「さ、早くこっち来る!!
ルーティはリオンの腕を引っ張った。
無理矢理椅子に座らされて、リオンはどうしていいのか、ただ、皆の顔を順番に見てい
るばかりだった。
スタン「リオンの誕生日を祝って、
「「「「カンパーイ!!!」」」」
リオンはどうしていいのかわからず、ただ座っているだけだった。
ルーティはそれを見て、リオンにコップを持たせ、その手を皆と同じように、上にもっ
ていった。
フィリア「私たちで心をこめて作って料理です。遠慮なく、食べてください☆
マリー「そうだぞ、今日の主役は、リオンなんだからな!
スタン「そうそう!!リオン!!食え!!
ルーティ「ラタトゥイユに、ピリピリシュリンプ。ビーストミートのポワレに、海のせ
いの贈り物とか、女王甘甘もあるんだから♪
フィリア「私の特性料理、『フルーツパフェ・ウィズ・チョコレートバナーヌ・おいし
おいし』もあるんですよ♪
スタン「どれもうまいぞ!!!(ばくばくばく)
ルーティ「あんたは食いすぎ!!(ぱん!!
スタン「いってぇえ~・・

リオンは、今まで、にこんなに自分のために何かして貰った事があっただろうか?

           ーないー

シャル「ぼっちゃん。今日ぐらいは・・・肩の荷を抜いて・・・ね?
ルーティ「そうだよ!!あんたはいっつも何か抱えてそうな顔してんだから今日ぐら
いは、それを忘れなさい!!スタンなんて抱えるものがなくて困るぐらいなんだから
!!
スタン「なんだよそれ!!
ルーティ「ホントの事じゃない
部屋の中に笑いが広がる。
シャル「・・ぼっちゃん?
リオン「・・そうだな・・・・シャル・・・皆・・ありがとう・・・

リオンにしては珍しく、素直に御礼を言った。
しかし、その声は皆の声にかき消され、シャルにしか聞こえる事はなかった。
リオン「まあ、祝ってくれているんだ。こうなったら楽しんでやろう!!
ルーティ「ふふっ・・あんたはそうやっている方がお似合いよ!!

この日のことは、忘れる事はないだろう・・
ありがとう・・皆・・シャル・・・

~あとがき?~
すんません。適当に書いちゃいました。
ていうかリオンじゃないよ・・最後らへん・・・
第三章『仲間』です。なんか内容わかりやす。
楽しみにしていてください。

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