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デスティニー外伝【3】


デスティニー外伝
             第三章:仲間 

ーもう・・独りなんかじゃないのかな・・信じてみても・・イイかな・・こいつ等に
・・ならー

シャル「ぼっちゃん・・・これで・・もう・・
リオン「おしまい・・か・・・
ココはオベロン社の海底洞窟。リオンは、先程までスタンたちと戦っていたーそし
て、敗れたー
先ほどリオンは、ヒューゴから渡された、この海底洞窟の自爆装置のスイッチを押し
た。
激しく流れてくる水は、どんどんこの洞窟に溜まってゆく。沈むのも時間の問題だ。
リオン「あいつ・・らは・・最後まで・・本当・・に僕の・・事を・・信じて・・く
れて・・いた・・・なのに・・僕は・・それを・・突き・・放し・・てしまっ・・た
・・・
シャル「・・・・凄く良い・・仲間でしたね・・・・
リオン「ああ・・・そう・・だな・・
シャル「・・・・・ぼっちゃん・・これで・・良かったんですね・・・
リオン「ああ・・・・シャル・・今まで・・すまな・・かった
シャル「・・ぼっちゃんらしくないですよ・・・謝るなんて・・
リオン「・・今ま・・で一番・・心配や・・迷惑を掛け・・たのはおま・・えだ・・
いくら謝ったって・・足りやしない・・
シャル「ぼっちゃん・・・そんな・・
リオン「そして・・・スタン・・マリー・・フィリア・・ジョニー・・ウッドロウ・
・そして・・ルーティ・・僕の・・姉さん・・・すまな・・かった・・・
シャル「・・・・・
リオン(スタン・・・お前は、凄く寝起きが悪くて、いつも起きる度にルーティに殴
られてたな・・・

ルーティ≪スタン!!おきて・・・るわけないわね・・・
スタン≪ぐーすかぴー
ルーティ≪~・・・スッタァ~ン!!起きなさぁい!!
スタン≪ぐあっ!!いってぇ~・・ルーティ・・起こす度に殴るのはやめてくれよ・

ルーティ≪いつまでも寝てるあんたが悪い!!

リオン(ふふ・・・ある日には僕が電流を流してみた事もあったな・・
マリー・・お前の料理はいつも皆から楽しみにされていたな・・

マリー≪今日の食事当番は私か。皆、期待しててくれ。腕によりを掛けて作ってやる

スタン≪やったぁ~!!
ルーティ≪マリーの料理はそんじょそこらのレストランより美味しいわ!!
フィリア≪ええ、確かに、マリーさんの料理は特別美味しいですものね☆

リオン(僕は・・マリアンの作った『ラタトゥイユ』が一番の好物だったがな・・し
かし、お前の料理も、負けず劣らず美味かった・・
フィリア・・お前はとろかったが、決して役立たず、という訳ではなかった。クレメ
ンテを手にしてからは、とてもいきいきとしていたな・・

フィリア≪サンダーブレード!!
ルーティ≪おお!!派手にやるわね!!
スタン≪助かったよ!!ありがとう
フィリア≪いえ、どういたし・・キャっ!!
ルーティ≪どうしたの!?
フィリア≪いえ・・眼鏡が外れてしまって・・眼鏡・・眼鏡・・と、ありました~☆
すみません皆様。さあ、皆さん奥へ進みましょう☆

リオン(最初のうちなど、足手まといと思っていたが、クレメンテを手にしてから
は、重大な戦力になってくれた・・
ジョ二ー・・短い間だったが、世話になった。アクアヴェイルを攻略できたのは、お
前のおかげだ。

ジョニー≪俺はジョニー。『蒼天の稲妻』たぁ、俺の事さ
兵士≪こんなイカレ野郎に構っている暇は無い!!行くぞ!!
ジョにー≪行っちまったよ。もう出て来ても大丈夫だぜ
スタン≪危ない所を助けてくれてありがとうございます。あの・・あなたは一体・・


リオン(お前の登場の仕方は奇怪だったな・・・いきなりリュートを掲げて、それを
弾き始めて・・
ウッドロウ・・お前と一緒にいた時間も、短い間だったな・・ハイデルベルグまで行
く事が出来たのはお前のおかげだ・・

ウッドロウ≪この先の、『氷の大河』を抜ければ、すぐにハイデルベルグだ
ルーティ≪ねえ、『氷の大河』って、凄く寒いんでしょ?
マリー≪ああ、凍死する人が出るぐらいだ。確か、『雪迷宮』で、『毛皮のマント』
を売っていた筈だ。買いに行こう
ルーティ≪ココでも凍死しちゃうわよっ!!
スタン≪それは、お前がそんなに薄着だからー

リオン≪ウッドロウ・・お前があの時渡してくれた『ソーサラーリング』のおかげで
・・ハイデルベルグ城も攻略できたんだ・・
ルーティ・・姉さん・・いつもいつも・・喧嘩してばかりだった・・仲良くしていた
時なんて・・ほとんど無かったね・・・姉さん・・

ルーティ≪しっかし、あんた性格悪いわねー!!
リオン≪守銭奴のお前に言われたくないな
ルーティ≪なんですって!?このチビ!!
リオン≪黙れヒス女!!
ルーティ≪ムッカー!!もうあったまきた!!あんたなんかともう一生口聞いてやん
なーい!!
リオン≪フン。勝手にしろ

リオン(すまなかった・・・本当に・・すまなかった・・

      ピカ・・・・

リオン(・・・?
リオンの胸のあたりが光る。白く、淡い、今にも消えてしまいそうな、光。
リオン(何か・・・装備していたのか・・・?
青い服の中を探る。と、長細い、マスコットのような・・・
それは・・リバースドール。
リオン(そうだ・・あの時・・・
リオンは記憶の糸を、必死で、手繰り寄せた。

ルーティ≪あんたってばもう・・すぐ怪我するんだから・・
リオン≪前衛に置いておいて、傷つくな、というほうが無理だ
ルーティ≪もう、この前のバティスタ戦でも、すぐに戦闘不能になってたじゃない
リオン≪・・フン・・・・
スタン≪あ、そうだ。海賊船の宝箱に入ってたんだ。良かったらリオン、これ、装備
しておいてくれないか?
リオン≪リバースドール?・・一応・・着けておいてやる・・

リオン(そうか・・これは・・あの時から着けていた・・
リオンは、神にも祈る気持ちで、リバースドールを・・強く、強く、握った。実際、
傷ついているので、そんなに力は入れられないのだが・・・出来る限りの力を・・・
こめて、握った。

光が広がる。リオンの体を包み込む。光が消えたとき、そこに居たのは、無傷のリオ
ンと、血まみれの・・致命傷を負った・・・リオンの姿をしたリバースドールの姿。
リオン(・・・ありがとう・・・スタン・・
リオンは、ココが沈んでしまわない内に、と、急いで海底洞窟を後にしようとした。
しかし、海底洞窟に溜まっていた水は多く、リオンはその水の流れに流されて・・気
づいたら・・アルメイダのずっと東の海に打ち上げられていた。
空を見ると、空を覆い隠すような壁が目に入った。
リオン「ヒューゴめ・・・
リオンは小さく舌打ちをした。
シャル「・・生き続けることが出来たんです・・・やりましょう!!
リオン「ああ!!勿論だ・・シャル!!これからも・・迷惑を掛ける事になりそうだ
な・・
シャル「気にしないでくださいよ。なんてったって、僕とぼっちゃんの仲なんですか

リオン「ああ・・・そうだな・・
リオンは笑みを浮かべた。優しそうで有りながらも、心の強そうな・・微笑をー
リオン「待って居ろ・・・ヒューゴ!!もう・・お前の操り人形じゃないんだ・・!


リオン(しかし、僕だけで行くのは無鉄砲すぎる。
リオンは、ダリルシェイドの道具屋にいた。
リオン(出来ることならスタンたちと、共にー
『ちょっと!!あたし達ココの常連なんだし、ちょっとぐらいまけてよぉ!!
威勢の良い声がダリルシェイドの道具屋に響いた。
リオン「・・・・まさか・・・その声は・・
リオンは、恐る恐る後ろを振り返ってみる。
と、そこには、予想通り、黒髪の少女ールーティ・・と、スタンたちが居た。
リオン「やっぱり・・・・
こんな所で値切りをする女と言ったら、こいつしか居ない。
ルーティ「あたしたち一応冒険者なんだしさ~☆ねっ!!もう一声!!・・・・・・
ん?
ルーティは、視線を感じて後ろを振り返ろうとする。
リオン「やばい!!
反射的に、なぜか体が隠れるように移動してしまう。
リオン「・・・当然か・・・裏切っておいて、生き返ったから、また一緒に旅を続け
よう・・なんて、都合のいい事言えるー
「わけおおありよ!!
リオン「!!
また、後ろを振り返ると、そこには、ルーティ達。
ルーティ「裏切ったからといって、私たちはあんたをまだ信じてるんだから
リオン「何故・・・こんな・・僕を・・受け入れようとしてくれるんだ・・?
ルーティ「だって、あたし達、『仲間』でしょ?
         
         -嬉しかったー

姉さんの口から、その言葉が出たとき、僕は、無意識に涙を流していた。
リオン「ああ・・・ありがとう・・姉さん・・・
ルーティ「フフッ。素直に謝るなんて・・あんたらしくないわよ。エミリオ?
リオン「姉さん・・・皆・・・僕も・・一緒に・・・連れて行って・・くれるかい・
・?
スタン「勿論じゃないか!!エミリオ!!
フィリア「また、一緒に旅をする事が出来て、とても嬉しいですわ、エミリオさん
ウッドロウ「これからもよろしくな、エミリオ君
チェルシー「みんなで力を合わせて、敵をやっつけましょう!!エミリオさん!!
ルーティ「さ、行きましょ!!エミリオ!!
リオン「・・・ありがとう・・一緒に・・また・・一緒に旅をする事が出来て、凄く
嬉しいよ・・
リオンは涙をぬぐった。その顔は、とても晴れやかだった。



あとがき。
なんじゃコリャー!!!!
ていうかリオン生き返らせちゃった☆(射殺
いくらリオン好きの私でもさすがに歴史を変動させちゃあだめだよ(当たり前だよ
ま、外伝だから、いっか☆(良くねえ
大体外伝の使い方(?)間違ってるし
ついでに、チェルシーがいるのは、まあ二軍って事で。って、私のパーティですが
(笑)彼女は一軍です。立派な。二軍はフィリアとウッドロウ。ソーディアン使いの
くせに。(笑
すみません・・こんな小説に、感想とかいただけたら嬉しいです。
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