四英雄とカイル【7】
スタン 「・・・」
リリス 「・・・」
ルーティ 「スタン。何、緊張してんのよ」
ルーティが、小声で言った。
スタン 「だってよ~、俺、パーティなんて、出るの始めてなんだ」
ルーティ 「私だって、初めてよ」
スタン 「へ~以外・・・」
ルーティ 「悪かったわね」
マリー 「二人とも、静かにしろ」
スタン 「・・・」
ルーティ 「・・・」
二人が、黙った。
リリス 「・・・」
あまり、話が進められずに時間が過ぎていった。
ウッドロウが、みんなの前に現われた。
ウッドロウ 「今日は、忙しい時間に私の誕生日パーティに出席してくださりありがとうございます」
スタン 「・・・」
リリス 「ねぇ、ウッドロウさんって、何歳になるの?」
スタン 「知らないな~」
ルーティ 「私はも、知らないわ」
マリー 「私も知らん」
リリス 「リオンさんは、知らないんですか?」
リオン 「当然だ、ウッドロウは、ハイデルベルグの王様だぞ。知っていて当然だ」
リリス 「知ってるなら、教えて下さい」
リオン 「ふん。いいだろう。ウッドロウは、今年で、25歳になるはずだ」
リリス 「ふ~ん」
リリスは、納得した。
スタン 「・・・よく知ってるんだな、リオン」
リオン 「これくらい、常識だ!スタン」
リオンが、あきれた顔をする。
その日の夜・・・
スタンたちは、ハイデルベルグ城に泊まった。
三日後・・・
スタン 「では、俺たちは、これで」
ウッドロウ 「もっと、ゆっくりして行っても構わないんだぞ」
スタン 「いえいえ、俺たちは、十分ゆっくりしましたので」
リリス 「では、ウッドロウさんが結婚する時にまた呼んで下さい」
ウッドロウ 「?」
リリス 「え?違うんですか?隣にいるチェルシーさんと付き合ってるんじゃないんですか?」
ウッドロウ 「・・・違うが・・・」
リリス 「・・・」
チェルシー 「え、ウッドロウ様、私と結婚してくださあるんですか?」
ウッドロウ 「・・・まぁ考えておこう」
スタン 「おい、リリス。ウッドロウさんに失礼だろ」
リリス 「ご、ごめんなさい・・・」
ウッドロウ 「別の誤ることはないぞ」
スタン 「・・・」
ウッドロウ 「また、私の城に来てくれ」
スタン 「はい」
リリス 「はい、よろこんで」
スタンとリリスは、ハイデルベルグ城を出発した。
リリス 「ねぇ~」
スタン 「ん?」
リリス 「お兄ちゃんって、ルーティさんのこと好き?」
スタン 「・・・」
スタンは、顔を赤くした。
リリス 「やっぱり、好きなんだ~」
スタン 「・・・」
リリス 「告白したの?」
スタン 「してね~よ」
リリス 「何で?」
スタン 「そんなの、俺の勝手だろ」
リリス 「あっそ。じゃあ、私が、ルーティさんに言ってきてあげる」
スタン 「ば、馬鹿、やめろ」
リリスが走り出した。
スタンも、リリスを追いかけて走り出した。
16年後・・・
??? 「カイル起きなさ~い」
一人の女が、カイルを起こそうとする。
カイル 「・・・」
カイルは、起きようとしない。
??? 「さてと、今日も、あれをしないと駄目なのね~秘技 死者の目覚め!!!!!」
カンカンカンカンカンカン
???は、おたまで、フライパンを叩いた。
カイル 「あ・・・母さん・・・おはよ」
カイルが起きた。
このカイルという少年は、スタン・エルロンとルーティ・カトレットの間に産まれた子供である。
ルーティ 「あとは、あんただけよ、起きてないの。朝ご飯できてるから、はやく、食べなさい」
カイル 「は~い」
カイルは、部屋から出て行った。
ルーティ 「も~まったく、こんな所だけスタンに似ちゃの・・・」
ルーティは、そう呟くと部屋を出て行った。
ルーティ 「さ~みんな~食べて~今日は、いい野菜が入ったから、おいしいと思うわ」
スタン 「・・・」
スタンとルーティは、クレスタで、デュナミス孤児院をやっていた。
2時間後・・・
カイル 「ねぇ、父さん、母さん。俺、旅に出るよ」
ルーティ 「駄目よ、あんたの歳では、まだ、はやいわ」
カイル 「でも、母さんが俺と同じくらいの歳の時は、立派なレンズハンターだったんでしょ。それに、俺には、父さんの血だって流れている」
ルーティ 「だから心配なのよ」
スタン 「行ってこい、カイル」
カイル 「ホント?父さん」
スタン 「ただし、条件がある」
カイル 「条件?」
スタン 「この旅で、おまえのかけがえのない物を探してこい」
カイル 「うん、わかった」
ルーティ 「こんなんだったら、私だけが悪者みたいじゃない。スタンが言うなら私は、とめないわ。行って来なさい、カイル!!」
カイル 「うん」
カイルは、デュナミス孤児院は、後にした。
カイル・デュナミスは、父親、スタン・エルロンの背中を追いかけるように英雄になる為、旅に出た。
~四英雄とカイル~ Fin・・・
~あとがき~
さてと、四英雄とカイルが完結しました。
あんまり意味はないけど・・・。
ま~とりあいず、私が書いたテイルズの小説第一弾(長編)が完結です。
あと、リオンの記憶も、がんばって書いているのでよろしくお願いします。
できれば、感想を下さい。
あと、書いて欲しい話とかがあれば言って下さい、多分書きますから・・・。
では、次回の作品で会いましょう。
終わり・・・