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思い出の風景【1】


ロニ&ナナリー編

ナナリー「ルーまた苦しいの?」
ルー「大丈夫だよ」
ナナリー「また、夕日見に行こうか。」
ルー「うん。そうだナナリー姉ちゃんって太陽みたいだね。いっつも明るくて強くて。だから僕行くね。バイバイ」
ナナリー「ちょっと、ルー!ルー!」

ロニ「おいナナリー!起きろ!」
ナナリー「あれ?何であんたいるの?」
ロニ「もう昼だぞ。お前が寝坊するなんてめずらしいな。」
ナナリー「そうか。夢だよね。」
ロニ「はっ?」
ナナリー「ちょっと出かけてくる。」
ロニ「大丈夫か?寝起きなのに」
ナナリー「リアラ風邪引いてるんでしょ。海近いから貝でも拾ってなんか作ろうと思って」
ロニ「そうか。じゃあ俺カイル起こすわ」
ナナリー「じゃあ行って来るね」

ナナリー(ルーお姉ちゃん強くなんかないよ。あんたが死んでから明るくなんかないよ)

ロニ「貝拾ってんじゃないのか。」
ナナリー「あれなんでいるの?」
ロニ「カイルおきてからリアラとラブラブで俺お邪魔虫だからな。そんなことよりお前うなされてたぞ。しかも今寝てたろ。もう夕方だぞ」
ナナリー「うん。夕日の事思い出してたの。」
ロニ「そういえば、お前の髪は夕日色だよな。まあオレンジじゃないけど」
ナナリー「うん。」
ロニ「それにお前夕日っぽいよな」

ナナリー「何で!?私強くなんかない!本当はすごく怖い!本当は・・・」
ロニ「落ち着け!だいじょぶかお前。俺が言いたいのは、なんつうかルーのことで悲しんでたのにおれたちにそんなこと全然気にさせないようにしてたろ」
ナナリー「まあ、そうかな」
ロニ「そうだな。えーとお前、自分では気づいてないと思うけどまわりの人のこと幸せにしてると思うよ。多分、ルーのことも。それに夕日ってなんか頼りなさそうじゃん。同じ太陽なのに昼間のより。そういうところがなんとなくお前に当てはまるのかな」

ナナリー「よくわかんない」
ロニ「俺も、まあとにかく一人で悩んでないでおれたちに言えよ。仲間だろ。」
ナナリー「ありがとう。そうかそういう考え方もあったか」
ロニ「日暮れちまうぞ。そろそろ帰ろう」
ナナリー「あ、きれいな女の人」
ロニ「なにぃどこだ」
ナナリー「・・・・・ポキぽきぽき」
ロニ「あの、どうしました。」
ナナリー「覚悟しな!」
ロニ「うぎゃあああああああああああああ」

ナナリー(一度でもときめいてしまったあたしが馬鹿だった)

それから、ナナリーは夢であまりうなされないようになりました。

ナナリー「ローニ。大丈夫?一応ありがとう」
ロニ「べ・つ・に・いいけど。痛い」

終わり

ハロルド「ロニ&ナナリー編は終わりみたいね。なんか変な終わりかたね。まったく。あ、感想欲しいそうよ。それから読んでくれてありがとうございますだって。次は私の話らしいわよ。あと、ジューダスも出てくるって。どうなることやら」

「もっときちんといってよぅ」

ハロルド「とにかく、何でも言いから言ってやったんだから御礼しなさいよ」

「はーい・・・(不安)この話の風景は夕焼けの海です。」

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