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黒十字【1】


序章・真実は夢の夢のまた夢

―――漆黒の闇がどこまでも広がっていた。そこにぽつりと、1つの人影が浮かび上
がる。近づいてみると、それは少年だった。鎖に繋がれた少年。抗うことも嘆くこと
もなく、少年はただ、佇んでいた…その瞳に、悲壮感を帯びた闇を秘めて―――
…僕はまだ過去に縛られているのか。
そう、思えばいつも、僕は鎖に繋がれて踊らされていた。
案外その鎖は脆く、壊すのは容易かったかもしれない。
だが、それでも…僕はできなかった。

ジューダス「僕に忘れることは許されないようだな、シャル。」
朝日が差し込んでいて、小鳥もさえずっている。
だんだんと意識が戻ってくると、不意に声を出してしまったことに気づき、自己嫌悪
の念を抱く。
そして溜め息が漏れ、ぽつりと呟いた。
ジューダス「やはり、お前の小言に長く付き合いすぎたようだな。」
久しぶりに見た、過去の夢。昨日フィリアに話を聞かされたからだろうか。
ジューダスはベッドから起き上がり、様子を窺おうと隣の部屋へと向かった。

ハロルド「あら、ちょうどいいところに来たわね。」
リアラ「おはよう、ジューダス。」
ドアを開けると、2人の声がジューダスにかかった。
ハロルドは何やら怪しげな実験をしている。
ハロルド「実験に使う薬草(ホントは毒草だけど☆)が切れちゃってて困ってたの
よ。北の森に行けば採集できるんだけど。一緒に来てくんない?」
ジューダス「どうして僕がそんな面倒なことを…」
ハロルド「私1人で行ったらモンスターに殺されるのがオチでしょ?前衛で戦えるヤ
ツじゃないとダメだし。」
ジューダス「カイルかロニを連れて行けばいいだろう。」
ハロルド「ロニは1人でどっか行っちゃったみたいよ。カイルだったらいるけど、起
こしてきてくれんの?」
ジューダス「……(汗」
カイルを起こすという行動ほど困難で面倒なことはないだろう。
ハロルド「ほら、決まりね。じゃ、北の森へレッツゴー!」
リアラ「行ってらっしゃい。気をつけてね。」
こうしてハロルドとジューダスは、北の森へと向かうことに…

*あとがき*
こちらでは初めまして、アーサーです☆
D2をプレイして、「ジュダを書きたい!」と思い立ち、今に至りますw
なので、これからハロジュ風味で話が進んでいくんですが、この小説はジュダがメイ
ンです。ハロルドは…引き立て役です♪(ぉ
ハロルドも好きですよ(汗
それにしても最初暗いですね~(汗)まぁ、ジュダが「よっしゃ行ったるか!」みた
いなノリで始まるのもなんですがw
この小説は「英雄たちに話を聞きにいこー!」のあたりの話です。
このあたりはジュダにとって酷で、情緒不安定になってるんじゃないかな~と(ぇ
昨日フィリアとウッドロウに会って、ルーティに会う前にちょっと休憩していこうか
~って感じで、今日は休日っていう設定ですw
では皆さん、第2章でまたお会いしましょう♪
…こういうのって、小説書いてるって感じだなぁ~(何

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