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黒十字【2】


第一章・森は珍味大盛りチャーハン

薬草(ハロルド談)を探しに北の森へとやって来たハロルドとジューダス。
襲いくるモンスターを倒しつつ、奥へと進んでいく。
ハロルド「あっ、ナキワライパニックダケはっけ~ん☆あっちにはムラサキイボトゲムシっ!」
いかにも怪しげな名称を連呼して、ハロルドは森を駆け回る。
少しでも目を離せば見失ってしまいそうなので、ジューダスは常にハロルドに気をかけねばならなかった。
ジューダス「おい、あまり勝手に行動すると…」
ハロルド「うきゃあっ!」
ハロルドは足を滑らせ、今にも池に飛び込みそうである。
ジューダス「ハロルド!」
ジューダスが素早く駆け寄り、ハロルドの腕を?もうとした瞬間
ハロルドは身を翻して宙を舞い、ジューダスの背後に着地する。
「っ!?」
ジューダスは一瞬体を硬直させたが、ハロルドの目論みに気づいて口元を歪ませ、すぐに体勢を立て直した。
ハロルド「データ採取完了♪反射能力0”83 状況判断能力2”27 っと。反射神経もなかなかのもんだけど、やっぱりあんたは状況判断に長けてるみたいね。」
手にはしっかりとストップウォッチが握られている。
ジューダス「…僕を試したな。」
ハロルド「あんたの能力まだ解析しきれてなかったから、この際調べちゃおーと思って。ん~このデータは興味深いわねぇ。ますます解剖したくなってきたわ!」
ジューダス「……」
ハロルド「ねぇ、いいじゃな~い。」
ジューダス「薬草を探すんだろう、さっさと行くぞ。」
ハロルド「あぁ、モゲェカピバラソウだったらもう採取済みよ。」
ジューダス「なら、さっさと宿に戻るぞ!」
ハロルド「何言ってんの?まだこの森全部を調べ尽くせてないんだから。もっと奥にいけばステキな生物がまだまだいーっぱいいるはずよ☆ぐふふふふ…」
ハロルドの知的好奇心は未だに満たされていないようである。
ジューダス「お前に付き合っていたら僕の身がもたない。」

「グルルルルルル…」
硬論を続ける2人に忍び寄る影…

*あとがき*
2人の運命やいかに!?皆さんこんにちは~、はっちゃきめっちゃきアーサーですw
変なキノコやら虫やら毒草やら出てきてギャグっぽい雰囲気になりつつありますが、基本はシリアスで行きます。
そういえば「蒼黒の追憶」読んで気づいたんですけど、モリュウに黒十字軍っていうのがあったんですね~(汗
この小説とは全くの無関係です。このタイトルはジュダ服の胸元から連想したんですw
っと、今回で当初の目的「レッツ☆毒草探し」は達成したんですが、小説はまだ続きます。意外な人物も出てくる予定…です。最後までお付き合いして頂けたら嬉しいですw
では皆さん、次章でまたお会いしましょう♪
       ↑前回間違えたので(汗

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