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Waltz of time to never returnー二度と還らぬ時のワルツー

闇の中、ふと声が聞こえた…
「俺、英雄になるために旅に出るよ！父さんみたいな、英雄になるために！」
ーそうか。最初に目覚めて聞いた声はそれだったな。
「ふふふふ…はははは！」
長い事聞いていた声ーそう。僕の声だ。
「お前、自分が英雄になれる等と本気で思っているのか？」
僕は最初こんな事しか言えなかったな
「英雄とは過去の功績に対して人々から送られる称号…自らなろうとする物ではないし、ましてやなりたいと思ってなれる物でもない。」
それが、二度目の人生最初の言葉。
素直になれない、前と何も変わらない。
結局この人生で素直になれたのは二度くらいしかなかったのかもしれないな。
シャルが消えた時と…僕が消えた時と。
…僕が------消えた？なら何故ここでこうして思い出す事ができるんだ？
…目を…あけられるのか？

ジューダス-----そう呼ばれていた彼の目が開き、漆黒の瞳が煌めく
そして、彼の幸せをつかむための物語が始まろうとしていた。

-Next waltz coming soon...