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それゆけゼクンドゥス【10】


題名 それゆけ ぜくんどぅす  ~決着~
作 神条(ROHHI)


ぜくんどぅす「ちょっと待て!なんでワイら こんな森におるん?
        死に損ないのネレイドとビストロ・シャンバールで決着をつけようと…

レム「違う 我々はすでにネレイドの罠にはまっている
    おそらくここはあやつの作り出す精神世界… バテンカイトスと紙一重の空間じゃ

一体いつの間に…
そこは建造物のなかではなく 深い緑の森になっていた

イフリート「奴は!?

レム「すぐ近くにいるはず 気を抜くな

すると葉と葉の間から陽光がとどかなくなり大晶霊たちは影に覆われた

ぜくんどぅす「ん?影…

レム「上じゃ!皆散れ!

ヒュンッ ザク!
枝と葉が大きくのけぞり 黒い槍のようなものが降ってきた

シルフ「まだ来るよ!

ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ!

ぜくんどぅす「ひええ 槍が降ってきた!

ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ!

ネレイド「フハハハハ!大晶霊ドモ 我ガ暗黒ノ矛デ串刺シニシテクレルワ!

地面に刺さっている暗黒の矛が再び空へと戻っていく

レム「…!?

ヒュンッ!

ぜくんどぅす「またか!

ウンディーネ「上空に出て戦いたいのですが… これでは…

ネレイド「ン?隠レテイルツモリカ 死ネ!

ウンディーネ「レム!

レムに向かって暗黒の矛は放たれた しかし!

レム「シャイニングフレアー!

ジュゥゥゥ ジュゥゥゥ…

暗黒の矛はレムを中心に現れた光の壁に刺さり 蒸発してしまった

ネレイド「グオォ バ バカナ!

レム「やはりな お前自身が暗黒の矛を戻したときに気がついた
    その槍はお前の一部なのだろう?

ぜくんどぅす「そうか ほなあの槍を攻撃すればネレイドにダメージを与えられるな!

ネレイド「ソウダ ソノ暗黒ノ矛ハ我ノ一部… ダガ ソウ簡単ニハ攻撃サセン!
      マズハ レム!貴様カラ始末シテヤロウ

レム「シャイニング…
ネレイド「無駄ダ ダークフォース!

レム「くあぁ!

ネレイドの作り出した結界でレムは吹き飛ばされた

ネレイド「はぁ!

ヒュンッ ヒュンッ   ザクッ ザクッ

レム「はうっ… しまった…

レムは暗黒の矛に翼を貫かれ地面に縫い付けられた

ネレイド「トドメダ!

ザザザッ

黒い影が木の上から降りてきた ネレイドだ

シルフ「エアースラストー!
イフリート「ファイアボール!

シルフとイフリートが黒い影に晶霊術を放とうとした瞬間…

ネレイド「愚カ! ハァァ!

シルフ「うわぁ!
イフリート「うおお!

ネレイドはレム同様 シルフたちをダークフォースで吹き飛ばした

ネレイド「グハハハハ…  ウ… ガ… 何!?

ぜくんどぅす「ディッストーション!

すぐさまレムにとどめを刺そうとしたネレイドだったが
ゼクンドゥスが動きを封じ込めた

ゼクンドゥス「ウンディーネ ワイが足止めしとく そやから今のうちにレムを!

ウンディーネ「わかりました!

ネレイド「クゥ 貴様ァ イツノ間ニ…

ぜくんどぅす「忘れちゃいけないワイは時の大晶霊 詠唱時間なんてもんはカットできるんよ

ネレイド「コ 姑息ナ!

ウンディーネ「レム 貴方の光をお貸しください

ウンディーネは空気中で自らの水の力と レムの光の力をフリンジさせた

ウンディーネ「リザレクション!

ジュゥゥゥ…

レムの翼の矛が消えた しかし翼の傷までは癒えなかった

レム「感謝するぞ ウンディーネ ゼクンドゥス

ぜくんどぅす「オイコラ そこのガキとデカイの! うろたえてないで はよ攻撃せんかい!

シルフとイフリートはハッとなった

シルフ「ウィンディアロー!
イフリート「エクスプロ―ジョン・ノヴァ!

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!

ネレイドは歪みから抜け出そうと激しくもがいたが間に合わず 火と風の二段攻撃を
まともに喰らってしまった

ネレイド「ぐわーーーーー!

ドォォォォォォォォン!

大爆発 ゼクンドゥスたちは一箇所に集まり 爆発の中心を様子を見ていた

レム「景色が元にもどっておらぬ 奴にはまだ力が残っているという証拠…

シルフ「えい!

シルフは風を起こし煙を追い払った

イフリート「消えた… またどこかから攻撃してくるかもしれん

レム「ん あれは…?

レムが爆発の中心で見つけたものは あの黒い欠片だった

レム「固体に戻り 力をセーブしているつもりだろうが 同じ手は喰わぬ
    二度と再生できぬよう再び光の力で 封印を…
ぜくんどぅす「まぁ待て コイツはワイが管理したる 力で押さえ込むのは限界があるさかい

と言ってゼクンドゥスは パチンッ と指をならした
すると 空気中に別次元の入り口があらわれゼクンドゥスはそこへ欠片を投げ入れた

レム「ゼクンドゥスいまのは?

ぜくんどぅす「ワイん家 時が流れないから奴は一生固体のままや

イフリート「なるほど 時間を与えない限り奴は復活できないからな

空間が元に戻っていく

レム「皆すまなかったな 今回の事件は全て…
イフリート「なぁに いいってことよ!
シルフ「そうだよ同じ大晶霊じゃないか みんなで力を合わせればなんだってできるさ!
ウンディーネ「そうですね 我々も人間のように協力しなければ解決できないこともあります

レム「うむ 今回改めてそれを教えられた…
    真にご苦労だった それでは皆も元のところへ

こうして 大晶霊たちの戦いは終り 再び元へと戻っていった


― バロール ―

ぜくんどぅす「はぐ んぐ … ん~ やっぱりタコヤキはウマイ!
シルフ「ウマイ!

リッド「あのさ… お前らってホントに大晶霊?

ぜくんどぅす「そやで

リッド「戻らなくて… いいのか?

ぜくんどぅす「戻ってどないすねん 戻っても退屈でしゃーないわ

リッド「大晶霊って そういうもんなの?

ぜくんどぅす「そういうもんや
        …さてと ウランにリッド 邪魔ものは消えたし明日からセレスティアやで

ウラン「セレスティア!?

ぜくんどぅす「そう あのなワイ考えてたんやけど セレスティアにもタコヤキ向きの食材があるかもしれん
        それを探しに明日からセレスティアな

リッド「セレスティアかぁ 久しぶりだなぁ

ウラン「えぇ!リッドさんもセレスティアに行ったことがあるんですか?
     すごい人たちだったんですね…

ぜくんどぅす「というわけでええな?ワンダーシェフになるんやろ?

ウラン「はいっ!


シルフ「どうなることやら 大丈夫かなぁ?

ゼクンドゥスとその仲間たちのタコヤキ作りは始まったばかり
セレスティアで一体どんなタコヤキが作れるのだろうか


            ~ ~ ~



あとがき?

インフェリア編はここで終了ですが
「それゆけ ぜくんどぅす」自体はまだ続いてしまいます
今度の話の舞台はセレスティア! …ですが
私は非常に筆不精なのでいつになるかわかりません(ファンタジアの話が書きたいし~)

それはさておき大阪弁のゼクンドゥス 如何なものでしょうか
かの大ボス「ダオス」と多少かぶっているので勝手に人格を改造してしまいました
ごめんなさいゼクンドゥス…
シルフはどうでしたか?難しいですガキはホンマに…

まぁ いいか

それゆけ ぜくんどぅす IN HERE に続く?


第十話 完

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