おまかせ!クラース探偵事務所【2】
おまかせ!クラース探偵事務所
クラースが真相を推理したので四人は事務所に帰った。
「ミント、アーチェはここにいるか?」
「はい、奥にいますよ。お呼びしましょうか?」
「あぁ、今すぐ呼んでくれ。」
「アーチェさ~ん、クラースさんが呼んでますよ~。」
「は~~~~い。」
アーチェがどたどたと走りながらこっちに来た。
「な~に、クラース?おまんじゅう食べたのはあたしじゃないよ・・・。」
「私はそんなこと一言も言ってないぞ。」
「やっば~・・・今のは忘れて!クラ~ス~忘れてよ~。」
「できない相談だな。あとで覚悟しとけよ。」
「所長、そんなことより真相はどうなったんですか?」
クレスが目の前の状況に我慢できなくなったようだ。
「あっ、あぁそうだったな・・・。アーチェ、君のほうきを貸してくれ、いつも使ってるやつをだ。」
私は、アーチェにほうきを貸すように言った。
「いつものやつ?あるけど・・・はいこれ。」
アーチェがどこからともなくほうきを出した。
『おい、クレス・・・あのほうきどこから出てきたんだ?』
『チェスター、今はそんなこと気にしてる場合じゃないだろ?』
クレスとチェスターは何か内緒話をしている。私は気にせず話を続けた。
「ふむ・・・間違いなかったな・・・。それじゃぁクレス、ヒントをやるから今回の問題を解いてみろ。」
私は先にほうきを調べたあとクレスに命じた。
「はい、わかりました。早速ですがそれでヒントは?」
「うむ、ヒントはこのほうきだ。現場の風景と、このほうきをよく見て考えれば、おのずと答えは見えてくるはずだ。」
「う~~ん、う~~~ん、う~~~~ん、うん??これかなぁ、あっ、分かりました所長!!」
クレスはほうきの下のほうを見て私の問題の答えをつかんだようだ。
「分かったか。ではクレスからティーファに答えを言ってやってくれ。」
「はい、所長!!」
クレスは問題を解けたうれしさからか大きな声で返事をした。
「まずはこのほうきの先についている泥を見てください。ここについている泥はあの森の土の色と同じ色をしているんです。」
「おっさん、俺にもわかったぜ!」
「クレスに話を続けさせてやれ、チェスター。」
チェスターもようやく答えに気づいたようだ。
「え~っと、それじゃぁ話の続きですけど、あそこの森の土がついてるってことはアーチェがこの数日のうちに、
あの森に行っていたことになります。そこでアーチェ!あの森で『炎』系の呪文の練習をしたか?」
「えっと~、確か三日ぐらい前にファイヤーボール打ってたかも・・・。」
「ティーファさん、おばぁさんが人魂を見たのはいつですか?」
クレスが事件の大詰め、確信にせまる質問をした。
「三日前です・・・。」
「つまり・・・ティーファさんのおばぁさんが見たのは、アーチェの呪文だったんです!
そして足跡が途中からなかったのは、アーチェはほうきを使って飛ぶことができるからなんです。」
「そういうことだ。よくやったなクレス。」
私はクレスがヒントがあったからとはいえこの事件を解けたことを素直にほめた。
「ティーファ、そういうことだ。早く帰っておばぁさんにこのことを教えてやりなさい。」
「は、はい。本当にありがとうございました!」
ティーファは深々とおじぎをした後この事務所を後にした。
「ふぅ、ところでアーチェ・・・。」
「ぎくっ!逃げろ~~!!」
アーチェはほうきに飛び乗り急いで逃げていった。まぁ晩御飯までには帰ってくるだろうから、しかるのはそのときでもいいだろう。
「そういえば、クラースさん・・・。」
「なんだいミント?」
「依頼料は・・・?」
「しまった~~~~~~~~~~!!!」
私はそのときすさまじい殺気を背後から感じた。
「ク~~ラ~~ア~~ス~~~!!」
「か、帰ってたのか・・・ミラルド・・・。」
「帰ってたのかじゃないわよ!!私が小学校の教師をして稼いだお給料ぜ~~~んぶここの生活費で消えてるのよ!!」
「助けてくれ、クレス!!」
「こうなったミラルドさんはぼくには止められません・・・。」
クレスの言ってることはもっともだ・・・。
「ごしゅうしょうさま。」
「チェスター、そんなこと言わずに・・・。」
事件は今回も無事に解決した・・・ここでこの記録を終わるとしよう。
〈完〉
「勝手に終わらせないでよ!!クラース!!!」
「だ、誰か助けてくれ~~!!!!」
チ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン。
あとがき
えっと、この作品はもし人気があったら続編みたいなのを書くつもりです。 まぁたぶん人気ないだろうけどね・・・。
とにかく『続編がみたい!!』って言う人はレスしてください。遅くなりましたが前編、後編ともに読んでくれた人ありがとう m(_ _)m 2002年4月20日 O.バークライト
設定)
クラース )年齢29歳。敏腕刑事だったが辞めて現在フリー探偵。独身。
クレス )年齢17歳。クラースの腕にあこがれて助手となる。もちろん独身。
チェスター)年齢17歳。クレスについてきて助手となる。外見はクラースをばかにしているが、その探偵の腕は認めている。やっぱり独身。
ミント )年齢18歳。クレスとチェスターについてきた敏腕秘書。とっても家事全般がうまい。彼女も独身。
アーチェ )年齢17歳。〈多分)ミントについてきたねぼすけな秘書。よくつまみ食いをする。必然的に独身。
ミラルド )年齢?歳。彼女の小学校の給料で事務所はたもたれている。彼女の怒りにふれると晩御飯は抜かれてしまう。もっちろん独身。
クラースが真相を推理したので四人は事務所に帰った。
「ミント、アーチェはここにいるか?」
「はい、奥にいますよ。お呼びしましょうか?」
「あぁ、今すぐ呼んでくれ。」
「アーチェさ~ん、クラースさんが呼んでますよ~。」
「は~~~~い。」
アーチェがどたどたと走りながらこっちに来た。
「な~に、クラース?おまんじゅう食べたのはあたしじゃないよ・・・。」
「私はそんなこと一言も言ってないぞ。」
「やっば~・・・今のは忘れて!クラ~ス~忘れてよ~。」
「できない相談だな。あとで覚悟しとけよ。」
「所長、そんなことより真相はどうなったんですか?」
クレスが目の前の状況に我慢できなくなったようだ。
「あっ、あぁそうだったな・・・。アーチェ、君のほうきを貸してくれ、いつも使ってるやつをだ。」
私は、アーチェにほうきを貸すように言った。
「いつものやつ?あるけど・・・はいこれ。」
アーチェがどこからともなくほうきを出した。
『おい、クレス・・・あのほうきどこから出てきたんだ?』
『チェスター、今はそんなこと気にしてる場合じゃないだろ?』
クレスとチェスターは何か内緒話をしている。私は気にせず話を続けた。
「ふむ・・・間違いなかったな・・・。それじゃぁクレス、ヒントをやるから今回の問題を解いてみろ。」
私は先にほうきを調べたあとクレスに命じた。
「はい、わかりました。早速ですがそれでヒントは?」
「うむ、ヒントはこのほうきだ。現場の風景と、このほうきをよく見て考えれば、おのずと答えは見えてくるはずだ。」
「う~~ん、う~~~ん、う~~~~ん、うん??これかなぁ、あっ、分かりました所長!!」
クレスはほうきの下のほうを見て私の問題の答えをつかんだようだ。
「分かったか。ではクレスからティーファに答えを言ってやってくれ。」
「はい、所長!!」
クレスは問題を解けたうれしさからか大きな声で返事をした。
「まずはこのほうきの先についている泥を見てください。ここについている泥はあの森の土の色と同じ色をしているんです。」
「おっさん、俺にもわかったぜ!」
「クレスに話を続けさせてやれ、チェスター。」
チェスターもようやく答えに気づいたようだ。
「え~っと、それじゃぁ話の続きですけど、あそこの森の土がついてるってことはアーチェがこの数日のうちに、
あの森に行っていたことになります。そこでアーチェ!あの森で『炎』系の呪文の練習をしたか?」
「えっと~、確か三日ぐらい前にファイヤーボール打ってたかも・・・。」
「ティーファさん、おばぁさんが人魂を見たのはいつですか?」
クレスが事件の大詰め、確信にせまる質問をした。
「三日前です・・・。」
「つまり・・・ティーファさんのおばぁさんが見たのは、アーチェの呪文だったんです!
そして足跡が途中からなかったのは、アーチェはほうきを使って飛ぶことができるからなんです。」
「そういうことだ。よくやったなクレス。」
私はクレスがヒントがあったからとはいえこの事件を解けたことを素直にほめた。
「ティーファ、そういうことだ。早く帰っておばぁさんにこのことを教えてやりなさい。」
「は、はい。本当にありがとうございました!」
ティーファは深々とおじぎをした後この事務所を後にした。
「ふぅ、ところでアーチェ・・・。」
「ぎくっ!逃げろ~~!!」
アーチェはほうきに飛び乗り急いで逃げていった。まぁ晩御飯までには帰ってくるだろうから、しかるのはそのときでもいいだろう。
「そういえば、クラースさん・・・。」
「なんだいミント?」
「依頼料は・・・?」
「しまった~~~~~~~~~~!!!」
私はそのときすさまじい殺気を背後から感じた。
「ク~~ラ~~ア~~ス~~~!!」
「か、帰ってたのか・・・ミラルド・・・。」
「帰ってたのかじゃないわよ!!私が小学校の教師をして稼いだお給料ぜ~~~んぶここの生活費で消えてるのよ!!」
「助けてくれ、クレス!!」
「こうなったミラルドさんはぼくには止められません・・・。」
クレスの言ってることはもっともだ・・・。
「ごしゅうしょうさま。」
「チェスター、そんなこと言わずに・・・。」
事件は今回も無事に解決した・・・ここでこの記録を終わるとしよう。
〈完〉
「勝手に終わらせないでよ!!クラース!!!」
「だ、誰か助けてくれ~~!!!!」
チ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン。
あとがき
えっと、この作品はもし人気があったら続編みたいなのを書くつもりです。 まぁたぶん人気ないだろうけどね・・・。
とにかく『続編がみたい!!』って言う人はレスしてください。遅くなりましたが前編、後編ともに読んでくれた人ありがとう m(_ _)m 2002年4月20日 O.バークライト
設定)
クラース )年齢29歳。敏腕刑事だったが辞めて現在フリー探偵。独身。
クレス )年齢17歳。クラースの腕にあこがれて助手となる。もちろん独身。
チェスター)年齢17歳。クレスについてきて助手となる。外見はクラースをばかにしているが、その探偵の腕は認めている。やっぱり独身。
ミント )年齢18歳。クレスとチェスターについてきた敏腕秘書。とっても家事全般がうまい。彼女も独身。
アーチェ )年齢17歳。〈多分)ミントについてきたねぼすけな秘書。よくつまみ食いをする。必然的に独身。
ミラルド )年齢?歳。彼女の小学校の給料で事務所はたもたれている。彼女の怒りにふれると晩御飯は抜かれてしまう。もっちろん独身。