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懐かしき仲間とともに【5】

作 緋色の龍

第五章 アーチェの葬儀 後編。



あらすじダオスを倒してから2年、クレス・ミント夫妻とチェスターは、
ある日アーチェが死んだという手紙がきた。
そしてエルフの里でアーチェは何者かの魔法で殺された事を知る。

クレスとチェスターは着替えを済ませ別室で着替えていたミントと合流した。
ミント「でも知りませんでしたね・・エルフの葬式にはこんな服を着るなんて。」
エルフの葬儀の服は黒い喪服ではなく白いロ-ブだった。
これは亡くなった者を暖かく天界へ向かい入れる為のためだ。
エルフでは死んだ者は一度天界へ連れて行かれ洗礼を受けると考えられている。
洗礼を受けた者は生前起こしてきた悪事に対して罰を受ける。
そして罰を受け、清らかな心を取り戻した者からこの地上へ転生されるという。
クレス「ああ・・・おかげで持ってきた服必要なかったよ・・ねえ!チェスター。」
チェスター「・・・・・・・・・・・・」
クレス「・・・・・・チェスター・・。」
チェスターはずっとうつむいたままだった。
クレス達が葬儀を行なう村の真ん中まで来たらすでにみんな集まっていた。
その中には驚くべき人もいた。
クレス「あ!ルーングロムさん!?」
ルーングロム「久しぶりだな・・クレス・・ミント・・・それに・・・・・・」
ルーングロムはチェスターの方を見た。
ルーングロム「・・チェスター君・・・・あまり気を落とさずに・・」
この言葉がチェスターに対してあまり効果が無いのはルーングロムも知っていた。
・・・・だがこの言葉が例え一時でもチェスターの気休めになればいいと思っていた。
クレス「・・・チェスター・・・ルーングロムさんもああいってるよ。」
チェスター「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
チェスターの耳には今は誰の言葉も入らない・・・そう・・アーチェ以外の・・・・・
さてここでついに恒例になった(誰が決めた!)説明コーナー!
ルーングロムさん(名字不明・・すみません知らないんです!)
アルヴァニスタの王宮で働いているハーフエルフである。
クレス「でも・・どうやってこのエルフの里に・・・・?」
第四章で書いたがエルフの里に入ったハーフエルフは死刑!・・である。
ルーングロム「族長から手紙が来てね・・特別にだそうだ。」
????「すみません・・・・そこにいるのは、クレスさんとミントさん・・それにチェスターさんですか?」
クレス達三人は呼び止められた。
クレス「え?・・・そうですけど・・あなたは?」
クレスとミントは呼び止められた人にどこか懐かしさを感じた。
????「あ!すいません・・私の名はグレンス・・グレンス・F・レスターです。」
レスター・・・その言葉にクレスとミントそれにチェスターまでも反応した。
クレス「・・・・・レスター?・・・・!!・・それって!」
ミント「クラースさんの!」
グレンス「はい。・・・・クレスさん達と旅したクラース・F・レスターは・・私の曽祖父です。」
チェスター「クラースさんの子孫・・・か・・」
さて、クラース・F・レスター、かつてダオスを倒した内の一人で、
精霊との契約に成功し、人間でも精霊と契約すれば魔術を使える事を実証した人だ。
彼は過去の人間で、アーチェと違い人間であるため100年近くの年を生きることは出来なかった・・・・。
グレンス「ところで・・クレスさんとミントさんはもう結婚したんですか?」
その時クレスとミントは予想外の質問に真っ赤になって慌てだした。
クレス「・・いや!・・・それはその!!・・なんだ!・・・あの!」
ミント「あ!その・・・そうなんです・。」
グレンス「すいません・・ぶしつけな質問で・・・・じつは・これを・・」
グレンスは古びた手紙を出した。
クレスはその手紙を取って見た。
クレス「これは・・・・クラースさんの!」
クレスは手紙を見て目を通した後ろからミントも見た。そこにはこんな事が書かれていた。

  クレスとミントへ

クレス・ミント結婚おめでとう。
今私がいる時代から100年以上の事だとはピンとこないな。
クレス達と別れてからまだたった半年だが君達がいる時代からもう
100年以上経ってるなんて・・・おっとこれは同じことをさっきも書いたな。
ミラルドも、ミントみたいだったら良かったのだが・・・
おっとミラルドが呼んでるこの手紙はまとめてアーチェに渡そう。
では私はこれで・・・。
                     クラース・F・レスター

さてミラルド(名字不明・・何度も勉強不足で本っ当すみません!)とは、
過去で研究に没頭するあまり生活能力のないクラースの面倒を見ていた女性だ。
クレス「あれ?この手紙はアーチェに渡すって・・・。」
グレンス「ああ。・・・それはこの半年後ミラルドおばあさんと結婚したんだ。」
ミント「でも・・・まとめてって・・・・」
グレンス「ああ。・・・それは・・・・」
そう言ってグレンスはもっていたバックから大量の手紙を出した。
クレス「こ!こんなに!」
クレスとミントはグレンスの出した手紙の量に驚いた。
グレンス「えーと・・・これは博士号を取った時で・・・・これが自分が結婚する事を伝えるので・・これが・・・」
グレンスが説明しているとブラムバルドの声が聞こえた。
ブラムバルド「さあ!これより、アーチェ・クラインの葬儀を行なう!」
そして5人は(クレスとミントとチェスターとグレンスとルーングロム)
村の中心へと急いだ。
葬式はまず全員で祈り冥福を祈りそのあと一人一人が最後の別れを言う。
クレス「アーチェ・・・。」
ミント「アーチェさん・・・・私にもう少し力があれば・・・・」
クレス「ミント・・いいんだ・・・行こう」
ミント「・・・はい。」
ルーチェ「アーチェ・・・・あなた・のために・・こんなに・多くの皆さん来てくれたのよ・・みなさんに感謝しないとね。」
グレンス「アーチェさん・・私はあなたに面識はありませんが・・・我が曽祖父に変わって冥福をお祈りします。」
ルーングロム「私より若いあなたが先に死ぬなんて・・・・・・・」
この葬儀にはアーチェと最後までいたマイル達も挨拶をして回った。
マイル「お姉ちゃん・・・・ありがとう・・」
そして・・・・・
チェスター「・・・・・アーチェ・・・・」
チェスターは続けた。
チェスター「おまえ・と会ったら・・一度ぶん殴ってやろうと思ってた・・・・でも・・それも出来ないじゃんか!!」
クレス「・・チェスター・・・もう・・」
チェスター「・・くそう!・・・・ちくしょう!・・・」
一同「・・・・・・・・・・・」
チェスター「お前の仇は・・・俺が必ずとってやるからな!!」
最後に・・遺体は・・・村で一番位の高い者が火をつける。
ブラムバルド「では・・・・これで・・・。
ブラムバルドは棺桶に火を点けようとしたその時!
?????「エクスプロード!」
ブラムバルド「なに!?」
ミントはすばやく法術の詠唱を完成させた!そして!
ミント「バリアー!」
ルーングロムも、
ルーングロム「く!アイストーネード!」
しかしエクスプロードの力には勝てず爆発する!
クレス「うわ!」
白煙の中にある青いバリアーの中に人々はいた。
かろうじて出せたミントのバリアーとルーングロムのアイストーネードでなんとかダメージを軽減させられた。
攻撃をした人物の口元にはうっすらと笑みが見られた。

次回 現われし犯人怒りのチェスターに続く。



どうも・・・作者の緋色の龍です。
このテンションの低さは書くたびに長くなる小説と、
間違いと勉強不足に苦しむ作者の不甲斐なさのせいです。
前回プロフィールをプロヒィール書く超一般的な間違いに、。
アーチェの葬儀が終らないから前後編にしてしまった作者は馬鹿です。
こんな作者の作品を呼んでくださった皆さん本当にありがとうございます。
クライマックスが近いんで明日のために頑張ります!(なにを?)
・・・ではまた。

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