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すず・OF・フューチャー【4】

        すず・OF・フューチャー

ミシー「はーい!今回はあ・た・し・が、主役よ!!」
ゼロ「いつも影が薄いのにな。」
ミシー「(ムカ!)そんな事言うなら前回すずちゃんに何をしたか・・・・ばらすわよ」
ゼロ「!!!・・・・・あ、あれは・・・・別に・・・・・」
ミシー「かっこつけてるけど変わんないわね・・・」
ゼロ「な!・・それに主役はお前じゃない!ここの説明をするだけだ!」
ミシー「ゼロ?・・・・・・人がせっかくいい気分に浸ってるのに・・・・やっぱばらす!」
ゼロ「やめろって!本人が覚えてないんだからわざわざ・・・」
すず「ミシーさん、ゼロさん、早くあらすじを・・・・」
ミシー「あ!ちょうどよかった・・実はタイダルウェーブから助かった後・・・」
すず「はい・・・」
ゼロ「だから言わなくていいんだーー!!!」
すず「え!?ゼ、ゼロさん!??」
ミシー「・・・・・・あーらら・・連れてっちゃった・・・・・まあいいわ、私とオスロン、ゼロとすずは、別々にミゲールの町を目指す事になったの・・・・」

           第四章 英雄・NO・マチ

すず「ミゲールの町・・・・・それってクレスさん達の!?」
ゼロ「あ、ああ・・・そのミゲールの町だ。」
すず「・・・・・・・ところでゼロさん・・・」
ゼロ「な、なんだ?」
すず「・・・・・なんで・・後ろ向いてるんですか?」
ゼロ「え!・・・いや・・・その・・べ、別に・・・・・」
どうもゼロはあの事を気にしているためかすずの顔をまともに見れない。
ゼロ(くそ・・・・なんか顔を見ると・・・あの時の事が・・・・・・・あー!思い出すな!俺!!)
すず「・・・・・私・・・なにか悪い事言ったり、ヘンな事しましたか?」
ゼロ「・・・・・え?!?」
あまりにも予想外の質問にゼロは驚いた。
すず「私・・・今までほとんど忍者の里から出た事が無いから・・・なにか失礼な事したかどうか・・・・わからなくて・・」
ゼロ「違う!・・・・・すずは何も悪い事していない!・・・・・・・あ!」
ゼロはついすずの両肩に手を置いて向かい合っている。
ゼロ「あの、え・・すまん!・・・・その・・・・」
ゼロは、ぱっと手を離しまた後ろを向いた。
すず「本当に・・・・私のせいじゃないんですね?」
ゼロ「ぁ・・・ああ・・・・・違う・・・・」
正確に言えばすずのせいではあるが、すず本人のせいではない。
すず「・・・・そうですか・・・・・よかった・・・」
そう言ってすずはにっこりと笑った。
少し振り向いたゼロは、すずの笑った顔を見て体の芯から熱くなっていくのを感じた。
ゼロ(だから何を考えているんだ俺は!!会ってまだ半日も経ってないのに!!!)
作者からすればもう数週間経ってるのに・・・なんか時間の進み方があまりにも違うな・・
すず「じゃあ・・・行きましょう・・ミゲールへ・・・」
ゼロ「そ、そうだな・・・・・・ん?」
ゼロはすずの顔を見れないので服を見ていた。(と言っても胸や腰を見るわけにはいかないので足を)
ゼロ「も、もしかして・・・・その格好で行くのか?」
すず「ええ・・・・そうですけど・・なにか?・・」
すずの服は忍者服で町に着いたら思いっきり目立ちそうだ。
ゼロ(・・・・そうか・・さっきも言ってたが・・本当に分からないんだな・・・・)
すず「・・・・あの・・・何かおかしいですか?」
ゼロ(そうだな・・・照れてたら、なにも教えられないな・・・・俺がしっかりしなきゃな!)
その思いで、ゼロは何かを吹っ切れたようだ。
すず「あの・・・・・ゼロさん?」
ゼロ「・・・・・その格好だと目立つからな・・・・着替えた方がいい。」
すず「・・・別に目立っていても・・・・・・」
ゼロ「でもバルーセルに見つかると何かと面倒だし・・・変装をしたほうが・・」
すず「・・そうですね・・・・では忍法!衣服転換!」
ゼロ「え!?」
すずの周りに煙が立ち込め、しばらくして煙が引いた後、すずの服は変わっていた。
すず「・・・・・あの・・・・おかしくないですか?」
ゼロ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
すずの服は忍者服から水着姿になっていた!?
すず「・・・・・・・・・あの・・ゼロさん・・」
ゼロ「あ!・・いや・・・その・・そ、その格好でま、町の中を歩く・・・・・の?」
すず「すいません!・・・やっぱりおかしいですね!・・・・すぐ別のに!」
そしてすずはまた煙に包まれた。
ゼロ(・・・・・・は!今しっかりしなきゃ!・・と思ったところなのに!!)
ゼロは頭をかきむしりながら落ち着こうとした。
ゼロ「・・・・・・・・・でも可愛かったな・・・・・・・!!!!」
思わず思っていた事を口にした事に気付いたゼロはすずの方を見た。
・・・・が、すずは今だ白煙の中で服を選んでいるようだ。
ゼロ(ふう・・・よかった・・・いきなり「可愛かった」はないよな・・・・・・あれ?)
ゼロは気付いた・・・なぜここまですずの事を意識するのかを
ゼロ(何で・・・・俺はこんなにすずが気になるんだ?)
この問いの答えを出そうと考えたが、ゼロは、顔を赤くして一つの答えを導き出した。
ゼロ(それって・・・俺がすずを・・・好き・・・だって事か!?)
まあ、ゼロの行動は、アニメや漫画の反応そのまんまだから、第三者から見ればばればれなのだが・・・・・
ゼロ(そんなばかな・・・・・まだ会ってから半日も経ってないんだから)
すず「・・・あの・・・ゼロさん?・・・・これはどうでしょう・・・・」
ゼロ「・・・・え!・・・あ、うん・・・・どんな服・・うわっ!!」
すずが着ていた服は、純白のウェディングドレスだった!??(でもちょっと動きやすくなってる。)
服を見た瞬間、ゼロはすずとの結婚式を想像した・・・・(ばかたれ!)
ゼロ(ま、まさかここまで常識に疎いとは・・・・)
ゼロは真っ赤になった顔を戻そうとこれからどうしようと考えた。
だが、ウェディングドレス(?)を着たすずとの<これから>を考えると抑えるどころか逆に余計意識してしまう。
ゼロ「(落ち着け落ち着け落ち着け・・・)と、とりあえず元の服に戻って・・・」
すず「すいません!これもおかしいですか!?すぐに元に戻ります!」
そう言って三度白煙に包まれたすずは元の忍者服に戻った。
すず「あの・・・・どういう服なら目立たないんですか?」
ゼロ「いや・・・どうっていわれても・・・・・」
すずが元の忍者服に戻ったおかげ(?)で落ち着いたゼロは考えた・・・・目立たない服を・・
ゼロ「・・・・・・・・・・そうだ!行商人の服は?あの服なら怪しまれない!」
すず「・・・・そうですね・・・分かりました。」
そして四回服を着替えたすずは、やっと<普通>の服に着替えた。
すず「・・・あの・・・ゼロさん・・・これを・・」
ゼロ「これは・・・・・鎧に兜?・・・・・あと薄い布・・・・」
すず「はい・・・・じゃあこの布を羽織ってください。」
ゼロ「え?・・・え??・・いったいなにを・・・・・」
すずは刀、忍刀黒百合を抜き・・・・・
ゼロ「え!?え!??なにを・・・・・」
すず「だいじょうぶです・・髪を切るだけですから・・・忍法!鎌鼬!!」
そう言ってすずはゼロの頭に鎌鼬を放った。
ゼロ「く!・・・・・・・・・・・あれ?」
すず「終りました・・・・もう脱いでいいですよ・・・あと鎧と兜を装備してください。」
ゼロ「・・・・・・・心臓に悪いやり方はやめてくれ・・・」
すず「え!すいません!いつもこうしてもらってるんで!」
ゼロ(い、いつもこんな風に髪を切っていたのか・・・・・)
ゼロは草むらで着替えながら、ふと種族(?)の差は大きいと思った。
しかし、すずがくれた鎧と兜は甲冑と顔全体を隠せる兜だった。
ゼロ(すずはすずで俺のこと気遣ってくれるんだな。)
すず「・・・準備は出来ましたか?」
ゼロ「ああ・・・・それじゃあアルヴァニスタに行って船でミゲールまで行こう。」
アルヴァニスタからの連絡船でミゲールまで行くにはリスクが大きかった。
だが、それ以外にユークリッド大陸に行く方法がないので仕方がない。
すず「あの・・・・・船で・・・・行くんですか?」
ゼロ「ああ・・・・だってそれ以外にはいけないし・・・・」
すず「・・・・・あの・・・レアバードが・・・あるんですけど・・・」
そう言ってすずはレアバードを小さくしまって置くウィングパックを取り出した。
ゼロ(・・・・・そうか・・・まだダオスとの戦いから五年しか経ってないんだ・・・・・)
ちなみにクラースとアーチェは152年前、クレスとミントとチェスターは52年前の時間に戻っている。
今がダオスとの戦いから5年経ったから・・・・157年前と57年前にクレス達はレアバードをもって帰った計算になる。
さすがにそんな昔の物がまともに動くわけがない。
だが、すずのレアバードは5年しか経ってないのでまだ正常に動く。
ゼロ「ミ、ミゲールの町に展示されてるレアバードは動かないからてっきり・・・・」
すずはきょとんとしたあとにくすくすと笑った。
すず「・・・・・着替える必要なかったですね。」
ゼロ「い、いやでも正体は隠しておいたほうがバルーセルには見つかりにくいし・・・」
すず「そうですね・・それじゃあ、行きましょう!」
すずの声は今までと違い少し楽しい感じの声に変わっていた。
ゼロ「でも・・・・・これ・・・一人用じゃ・・・」
すず「だいじょうぶですよ!・・・・二人なら何とか乗れますから!」
すずはゼロと居て楽しいのか明るく答えた。
そしてゼロとすずは海を越えるためレアバードに乗った。
ゼロ(・・・・・・・・しかし・・・)
今レアバードはユークリッド大陸とアルヴァニスタ大陸との海の上を飛んでいる。
ゼロ(・・・・こ、この体勢はちょっと・・・・)
普通に乗ってるすずの腰に手をまわしているゼロはかなり恥ずかしい。
その気持ちを知ってか知らずかすずもわずかに顔を赤くしている
しかもすずは行商人、ゼロは重い鎧兜を着ている、はたから見るとかなりおかしい。
ゼロ(こ、このままの体勢で一時間は・・・・・)
肩につかまれ!・・・といいたい人がいるかもしれないが、
かなりのスピードが出ているため、腰じゃないと落ちてしまう。
すず「・・・ゼ・・さ・・・・だい・・・・・・ぶ・・・・か・・・」
ゼロ「・・・・え!?・・・な・・な・・・て・・・・言って・・・の・・・」
すず「・・だ・・・じょうぶ・・・すか!!?」
ゼロ「・・・・・・ああ!!・・な・・・でそん・・・・・・・・聞く・・・」
風圧で声が掻き消されながらも、二人の会話は続く・・・
すず「は・・めて・・・・でこの・・・スピ・・・ド・・・・きつ・・・から!!」
ゼロ「・・ああ!!・・・し・・・・・いす・・な!!」
すず「そ・・・で・か・・・・・・・・あ!!」
ゼロ「ど・・・・・た!!す・・・!!」
すずは対岸まで後半分ってところでレアバードの以上に気付いた。
すず「レア・・・・・・の電・・・・がた・・・ない!!」
ゼロ「なに!!?な・・があった・だ!!!」
すず「このままじゃ落ちます!!」
レアバードのスピードどんどん落ちていった。
ゼロ「なに!・・・・・・・・どうやったら飛べるんだ!!」
すず「ヴォルトの力は雷の力・・・だから・・・・」
ゼロ「雷の力をレアバードに与えればいいんだな!」
すず「はい!」
すずとゼロは不安定なレアバードの上で立ち、意識を集中した。
すずはレアバードの上に刀を置き、ゼロは盾を置いた。
すず「忍法雷電!!」
ゼロ「襲爪雷斬!!」
二つの落雷の力を得てレアバードは今まで以上のスピードを出した!!
ゼロ「く!力が強すぎた!?」
すず「急いでつかま・・あ!!」
ゼロ「すず!!」
バランスを崩して落ちかけたすずをゼロが支える。
ゼロ「何をやってる!?刀を離して両手でつかめ!!」
すずの手には忍刀黒百合がしっかりと握られていた。
すず「だめです!・・・・これは・・これだけは!」
ゼロ「刀のために命を捨てる気か!?すず!!」
すず「これは・・・・父と母が私に残した、ただ一つの形見です!!」
その時レアバードに衝撃が走った!
加速しすぎたエンジンは炎を吹き出しさらに速度を上げた!
しかもレアバードの目の前には山が!
ゼロ「くっ!はあああああ!!」
持てる力を精一杯だしゼロはすずを引き上げた!
その間にも山はどんどん近づいてくる!!
すず「まずい!」
すずはすぐに緊急上昇ボタンを押す!
急激に上昇するレアバードはなんとか山を越えた。
だがレアバードの下部に山が接触しバランスを崩す!
ゼロ「なに!?」
すず「しまった!」
その激しい衝撃にすずとゼロはレアバードから振り落とされる!
レアバードから放り出されたすずとゼロは山の急斜面を転がり落ちていく!!
すず(今私は・・・・忍者服を着ていない!)
ゼロ(せめて・・・・すずだけでも!!)
ゼロは、すずを守るために自分の体を盾にした!
すず「ゼロさん!」
ゼロ「うあああああ!!」
すずを守りながらゼロは転がり落ちていく!
いくら鎧を着けていても鎧を通った衝撃は全てゼロに受ける。
そして何本かの木を折ってゼロ達は木によって止まった。
すず「・・・・・う!・・・・ゼロさん?ゼロさん!!」
すずが呼びかけてもゼロは反応を示さない。
すず「ゼロさん!しっかりしてください!・・・・ゼロさん!!」
????「どうした!なにか大きな音・・・あ!」
そこの一人の男が現れた、格好からすると猟師だろう。
すず「あの!・・ゼロさんが・・・私をかばって・・・・・」
????「話は後だ!すぐにミゲールへ連れて行こう!!」

そしてミゲールの町の教会へとゼロは連れてこられた。
幸いと言うかすず達がいた場所からミゲールまではそう離れていなかった。
????「母さん!大変だ早く治療を!!」
男の声によって奥から60か70くらいの女性が現れた。
声から事態の深刻さを悟ったのか素早く身支度をしている
???「どうしたの!イグミス!・・・・す、すずさん!?」
イグミス「え!・・・この子が!?」
すず「その声はミントさん!?」
イグミス「・・・・・!!・・母さん!今はこっちを!」
イグミスの声に我に帰ったミントはすぐに治療に入った。
ミント「イグミス!鎧を脱がせて!」
イグミス「はい!・・・・・・!!・・・この鎧は!!」
ゼロは鎧の上にさらに鎧を着ていた。
おかげでかなりの高さから落ちても生きていられたのだが・・・・
ミント「・・・・・今は治療が先決です!早く!」
イグミス「ああわかった!」
それまで治療の様子を見ていたすずは教会から出た。
自分のせいでゼロがひどい怪我を負った。
そのせいですずはその場には居られなかった。
すず「・・・・・ゼロさん・・・・・ごめんなさい!」
すずは一人・・・教会の裏手で泣いていた・・・・

それから10分後、イグミスがすずの元へとやってきた。
すず「ゼロさんは!ゼロさんはどうなったんですか!??」
イグミス「だいじょうぶだ・・・・あいつは2,3日で良くなる。」
そう言ってイグミスはすずの肩をポンと叩いた。
すず「そうですか・・・・・良かった・・・」
イグミス「お、おい!」
すずは今までの心配が一気に解けたのか安らかな顔で眠りについた。
次回 一時・NO・ヘイオンに続く。






どうも!緋色の龍です!
おそらくまた一番長い文の記録を更新したでしょう。
なんと!作者は始めて文章を記録して何日もかけて書いたのです!
(なんせわかんなかったから全部ぶっ通しで書いてたからなぁ)
ある意味すごいけどある意味間抜けですね・・・・・
後半の後半あたりにすずの性格が違う!と思った人はいませんか?
あれから5年経つんだから少しくらい人間らしくさせようと思っての事です。
次回からすずの性格やらなんやら変わってきますのでお楽しみに!では、また

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