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すず・OF・フューチャー【24】


               すず・OF・フューチャー

作者「みなさん、お久しぶり(?)の作者の緋色の龍です、今回はなんと、私があらすじの説明をさせて頂きます!・・・・・・・・と、言っても一人では出来ないので、誰か連れてこないと・・・・・って誰もいないな・・・・・よし、それならば・・・」
作者2「っと、二人目の作者登場!これで出来る!」
作者「2のキーを入力するだけで、簡単に問題解決・・・それじゃ、そろそろ・・・」
作者3「作者3登場!二人より三人の方がいいぜ!」
作者「・・・・・・・あれっ?」
作者4,5,6「作者4,5,6続けて登場!大は小を兼ねる!」
作者「ちょ・・・ちょっと・・・使い方間違ってるし・・・・」
作者7「どうも、作者7です・・・今これを見ている美しい女性方・・・今宵は私の華麗な話術を・・・」
作者「性格変わってるぞー・・・私はそんな風にはしゃベらな・・・」
作者8「作者8だ!人生は戦いの連続!!だから常日頃から体を鍛えて!!!」
作者「何の戦いだよ、何の・・・」
作者9「さぁくしゃぁきぃゆうぅじゃぁ・・・・・・・・・・・・はぁてぇ・・・なぁに、はなすんじゃったかのぉ・・・・・」
作者「歳いくつだよ・・・読みにくいし・・・」
作者10「作者10^^!今1?歳の女子こ・・・☆」
作者「ちょっと!それはまずいって!私は男なんですから!・・・って、あー!時間が!まだ終わって・・・・」
弟「なにやってんの、お兄ちゃん。」

            第ニ十四章 最後・NO・ショウリシャ

ゼロ、オスロン「バルーセルに取り付いてる存在!?」
バルーセルに取り付いている存在・・・その言葉は全員に信じられないという顔をさせた。
ルミナ「バルーセルに取り付いてるってどういう事!?」
すず「さっきのクロック・カオスと言う者がですか!?」
一同は、その真偽を確めるべく、二人の下に集まった。
ゼロ「いや・・・だから、それはエターナルソードが・・・う・・・・・」
みんなの質問をどう説明したら解らなくて、あたふたしていたゼロは、急に動きを止め、静かになった。
すず「・・・・・・ゼロさん・・・・?」
ゼロ『久しぶりだな、クロック・カオス・・・・それとも、バルーセルと呼んだほうがいいか?』
ゼロは、バルーセルを正視して、そう言った。
バルーセル『ほう・・・さすがに気付いたかエターナルソード・・・・それとも、コードネームで呼ぶべきか?』
バルーセルにそう言われ、ゼロは目を険しくした。
ルミナ「ゼ・・・ゼロ・・・・・?」
オスロン「ルミナさん、あれはゼロではありません。」
ゼロの様子がおかしいことに気付いたルミナにオスロンは言った。
ルミナ「え・・・?」
オスロン「あれは・・・エターナルソードが話しています。」
オスロンが言った言葉・・・その意味は、エターナルソードがゼロの口を借りてみんなに話を聞かせていると言う事だ。
ゼロ『そうだったな・・・関わった時空間の全てを消滅させた・・・それほどの大罪を犯したお前と、長話をするつもりはない。』
ゼロの口を借りたエターナルソードの言葉は驚きの内容だった。
オスロン「関わった時空間、全てを消滅だと!!」
ルミナ「オスロン・・・それってどういう・・・」
オスロン「その場所・・・その空間に存在していたもの、全てが消滅した・・・・死んだって事です・・・・・木も・・・動物も・・・人も・・・その全てが・・・」
ルミナ「そ、そんなひどい・・・・・」
ゼロ『奴は、出来る限りその存在を隠す為、時空間を消滅させられるほどの者を見つけ出し、その者が世界を憎むように仕向け、その者の影となり行動を起こす。』
レオ「それじゃ・・・ミアンの、お母さんが死んだ原因を作ったのは・・・!」
ルミナ「自分の操る人の全てを奪って利用するなんて!!」
ゼロ『だから、奴を知るものでなければ、その存在を確認する事さえ出来なかった・・・・・・今がその、最初で最後のチャンスだ!』
バルーセル『そうだな・・・始めてバレたんだ・・・消滅させる前に楽しませてもらおう・・・。』
バルーセル・・・いや、クロック・カオスが右手を上げると、ワラワラとモンスターが次々と現れ、その前に一人の人間がいた・・・。
ゼロ「・・・!・・・一気にケリをつける気か!」
スタン「何て数だ!」
エミリオ「だが、この数ならこれで全部のはずだ!」
戦場はレオ、ミアン、アルヴァニスタ王は後方へ待機し、ゼロ、すず、ルミナ、オスロン、ゼクンドゥスはバルーセルと戦い、ヒューゴはクラースを抑え、残りは魔物との戦いとなった。
レオ「ミアン!あの前にいる人!」
ミアン「前にいる人って・・・・!まさか・・・・・!!」
レオが気付いた・・・魔物の先頭にいる人物は・・・・
??「・・・・ドラゴン部隊は左翼・・・魔神部隊は右翼より進行・・・・残りは中央から進め・・・」
レオ、ミアン「ロウッ!!」
ゼロ「なにっ!?」
彼はもういない・・・体は教会に預けられたはずだ・・・
ゼロ「バルーセル!お前はロウを!!!」
バルーセル『・・・・・・・・お前はあの三人を殺せ。」
バルーセルの向けた手の先には、レオ、ミアン、アルヴァニスタ王が!
ロウ「・・・・・・了解。」
レオ「ロウッ!!!」
イグミス「ミレア!ロウを止めるぞ!」
ミレア「わかったわ!・・・キャッ!」
イグミスとミレアが、レオとミアンの援護に向かおうとすると、モンスターの攻撃がそれを妨げる!
そして、その猛攻に誰もが援護に向かう余裕はなく、さらに・・・
クレス「くっ!・・・このままでは・・・!」
クレス、ミント、チェスターはその老齢のせいで、このままでは・・・
ゼクンドゥス「はあっ!!」
そんな時、ゼクンドゥスが気合を込めた玉を、クレス、チェスター、ミントに当てると、三人に変化が!
クレス「こ、これは・・・・」
チェスター「・・・若返ってくる・・・」
ミント「力がみなぎってきます!」
クレス、ミント、チェスターの体は徐々に若返っていき、再びその勇ましい姿となった!
クレス「・・・・・ミント、チェスター、アーチェ・・・」
ミント「はい!」
チェスター「ああ、いつでもいいぜ!」
アーチェ「久しぶりに揃いぶみだね♪」
クレス「いくぞ!」
そして、レオ、ミアンVSロウ ゼロ、すず、ルミナ、オスロン、ゼクンドゥスVSバルーセル ヒューゴVSクラース クレス、ミント、チェスター、アーチェ、イグミス、ミレア、スタン、ルーティ、ウッドロウ、フィリア、エミリオVS魔物軍との戦いとなった!
バルーセル『ぬっ!・・・・時の力を・・・!!」
クロック・カオスが、今まで強力な攻撃が出来たのは、時の力で威力を飛躍的に増大させていたからだ。
現在、その力は目には見えないが、エターナルソードとゼクンドゥスが必死に抑え続けている。
エターナルソード『この力・・・・さすがは全てを滅ぼし、混沌を望む者か・・・!!』
ゼクンドゥス「いくら、時を授けているとはいえ、我ら二人で互角とは・・・!!」
すず「?・・・先程までの強い圧迫感がなくなっています・・・。」
ゼロ「エターナルソードと、ゼクンドゥスが・・・クロック・カオスの力を抑えているんだ。」
オスロン「あれほど、強力な力だ・・・そう長くは持ちはしない・・・ならば!」
ルミナ「短期決戦で!一気に終わらせる!!」
すず「そうすれば、操られてる人も、魔物達も終わります!」
ゼロ「この短い間に・・・・全てを賭ける!!」
そして、ゼロ達は一斉に攻撃を開始した!
しかし、すずは焦っていた・・・言葉や行動とは逆に・・・
すず(そうです・・・・・そう・・・長くは持たない・・・・一分、一秒でも速く!)
ゼロ達の激しい攻撃は、徐々にバルーセル、いやクロック・カオスを圧倒していった!
時の力を抑えられ、その力を使って動いていた、バリアクリスタルも機能しないからだ。
いや、四人だけではない・・・クレス達も・・・イグミスとミレアも・・・スタン達も・・・レオとミアンもだ!
時の力の抑制で形勢は逆転しつつあり、全ての戦いが優勢に向かっていた!
クロック・カオス『!・・・油断した・・・ここまでやるとは・・・遊びすぎたようだ・・・!』
すると、バルーセルの背中から黒い靄の様なものが噴き出した。
それは、一ヶ所に集まりながらも、形は完全に固まらず、その周りは絶えずうごめいている。
ゼロ「・・・・これが・・・クロック・カオスの正体か!!?」
オスロン「抑えられているとはいえ、これほどの禍々しい気が発せられているとは!!」
クロック・カオス『どうやら、旗色が悪いみたいだ・・・だから全力で貴様らを葬る。』
クロック・カオスの体から、手のような部分が生えて来て、そこから凄まじい力が集まってくる!
ルミナ「な、なんて力!?」
すず「くっ・・・・・・あれほどの力がここで放出されれば、一瞬でこの城が崩壊します!」
オスロン「馬鹿な!そんな事をすれば自分もただでは済まんぞ!!」
クロック・カオス『俺は力の解放寸前に別の時空に逃げさせてもらうから、気にするな。』
ゼロ「させるかッ!!」
ゼロは力の解放前にクロック・カオスを倒そうと全力で走る!
クロック・カオス『遅い!遅いぞ!さあ、その思いと共に散れッ!』
バルーセル(そうはさせんぞ・・・!)
クロック・カオス『な・・・!』
その時、クロック・カオスの動きが急に止まった!
バルーセル(・・・・・逃がしはしないぞ・・・・!!)
クロック・カオス『き、貴様!貴様の精神は完全に・・・』
バルーセル(消える前に抵抗を止め、機会をうかがっていたのだ!)
ゼロ(動きが止まった?!どういう事だ!!?)
バルーセル「ゼロッ!私を斬れッ!!」
戦いの中、今まで口を閉ざしていたバルーセルが声を荒げて叫んだ!
ゼロ「なっ!?どう言う事だ!」
バルーセル「時間がない!私が奴を抑えている間に私を殺せッ!!奴はまだ私と繋がっている!私を殺せば奴も死ぬ!!」
クロック・カオス『やめろ!そんな事をすれば貴様も!!』
バルーセル「・・・・私は多くの罪を犯した・・・この命で全てを終わらせられるならば、本望だ!!」
ゼロ「・・・・・・・・・・・」
ゼロは、バルーセルの真の心・・・それを見せられて足を止め、戸惑った。
バルーセル「迷うな!!」
ゼロ「!!!」
バルーセルの喝を受け、ゼロは覚悟を決めた!
ミアン「・・・・・・・・・・・・・・・・」
バルーセル「・・・・・ミアン・・・・・・強く生きろ・・・・・。」
ミアン「!!!お、おとうさ・・・」
ゼロ「うおおおぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」
ゼロは剣を構え、走り出した!
クロック・カオス『くっ!接続を切る!!』
ゼロが、バルーセルの腹を貫く一瞬前にクロック・カオスはバルーセルと完全に分離した!
クロック・カオス『・・・・・・・体を失ったが・・・・・残念だったな・・・!』
バルーセル「ゼ・・・・ゼロ・・・・・」
エターナルソードは、バルーセルの腕と脇腹の間を通過しただけで、斬ってはいない!
クロック・カオス『き、貴様・・・!!!』
ゼロ「・・・・・・引っかかったな。」
クロック・カオスが、バルーセルの体から離れたと同時に、敵の動きが全て止まった・・・。
クレス、ミント、チェスター、「クラースさん・・・。」
アーチェ「クラース・・・・・。」
クラース「・・・・・・すまなかった・・・・」
その言葉を最後に、クラースの姿は消えていった・・・・
クレス(クラースさん・・・じきに・・・僕たちもそっちに行くでしょう・・・・)
そして・・・ロウは・・・・・・
レオ、ミアン「ロウ・・・・・・」
ロウ「・・・・・・レオ・・・俺の・・・・大事だった人を・・・守ってくれ・・・・」
レオ「ロウッ!!」
ロウ「・・・・・・頼む・・・・・・・」
そして、ロウも・・・クラースと同じく・・・・・・・消えていった・・・・
レオ(・・・・・ロウ・・・・ミアンは・・・・俺を見てくれないのに・・・・なのに・・・守れるのか・・・?)
クロック・カオス『・・・・・ちっ!この時空間は諦めるか!!』
クロック・カオスは、空間に穴を開け、その中に入っていった・・・。
ルミナ「・・・・これで・・・やっと終わったんだね・・・・。」
その場にいるほとんどの者が、その場に座り込んだ。
ゼロ「・・・・・いや・・・まだだ!」
ルミナ「え・・・?」
オスロン「クロック・カオスを・・・追うのか!」
ゼロ「ああ。」
だが、クロック・カオスが開けた時空間の穴は、すでに閉じている・・・。
ゼロ「エターナルソードなら・・・追えるはずだ・・・。」
すず「危険です!ゼロさん!」
エターナルソードを振り上げたゼロを止めたのは、すずだった。
ゼロ「すず・・・・・」
すず「みなさん、ボロボロで疲れています・・・追うにしても、また時間をおいて・・・」
ゼロ「それじゃ、遅いんだよすず・・・今追わなかったら・・・また次の人に取り付くんだ・・・それに・・・行くのは俺一人だ・・・。」
ゼロは、すずを納得させられる様に出来るだけゆっくりと、問題ないように話した。
すず「!行かせません!生きて帰ってくる保障はないんです!例え、ゼロさんを傷つけても!!」
すずは、忍刀血桜を構え、ゼロに向かって威嚇した!
ルミナ「すずちゃ・・・」
オスロン「ルミナさん・・・・・・ここは、見守りましょう・・・」
ルミナ「・・・オスロン・・・・」
すず「・・・うっ!」
戦いで怪我をしたのだろうか?すずは、左脇腹を抑え、崩れ落ちた。
ゼロ「すず!!」
ゼロは、慌ててすずの下に駆け寄った。
ゼロ「すず・・・怪我をしたのか・・・?」
すず「ゼロさん!」
すずの傷を確かめようとしたゼロをすずが制した。
すず「・・・・約束してください、ゼロさん・・・・・・・必ず・・・・必ず生きて帰ってきてください・・・・」
すずは、うつむいたまま、そう言った・・・その声は涙混じりに感じた・・・
ゼロ「・・・・・・・・ああ!」
ゼロはそう言って、すずに背を向けた。
すず「いってらっしゃい!」
ゼロ「・・・・・・・・いってきます・・・。」
ゼロはエターナルソードを使い、空間に穴を開けた。
ゼクンドゥス「戦いに集中すれば、ゲートを維持できないだろう・・・出口は私が開いておこう・・・。」
ゼロ「・・・すまない・・・よし、」
オスロン「・・・私も行こう・・・。」
ゼロ「オスロン!」
オスロン「一人より・・・二人のほうがいいだろう。」
オスロンはゼロの下へと歩いていった・・・。
ルミナ「待って!オスロンが行くなら私も・・・!」
オスロン「ダメです!・・・・ルミナさんは連れて行けません・・・。」
共に付いていこうとしたルミナの誘いを、オスロンは断った。
ルミナ「なんで!どうして!?」
ゼロ「ここから先・・・時を操らないと進めない・・・ヘタをすれば、時空間の歪みに飲み込まれて、一生さまよい続ける事になる。」
ルミナ「・・・・・・・・・一生・・・・」
ルミナは時空間の恐ろしさを、改めて知ったのだ・・・。
オスロン「・・・・・・共に戦ってくれて・・・感謝する・・・・」
オスロンは、スタン達にお礼を言い、頭を下げた。
ルーティ「そうね・・・普段ならン百万ガルドは欲しいけど・・・」
スタン「ルーティ!!」
ルーティ「止めとくわ・・・・・一応、弟と・・・・と・・・さんと・・和解できたし・・・」
ルーティはテレながら言った。
フィリア「ルーティさん・・・。」
エミリオ、ヒューゴ「・・・・・・・・・・・・・・」
ウッドロウ「それでは、また手を貸して欲しい時は呼んでくれ・・・」
オスロン「・・・・ああ・・・本当はここの記憶を残して、元の世界へ返せたらいいのだが・・・」
ルーティ「いいわよ、別に・・・ここにくれば思い出せるんだから。」
オスロン「・・・・・・・そうか・・・」
そう言って、デスティニーの世界から来た者達は、元の世界へ帰って行った・・・
オスロン「・・・・・・・行こう・・・」
ルミナ「待って!私オスロンが好きなの!!」
オスロン「え・・・?」
ルミナ(え!?あれ!!?わ、私なにを!?!?)
自分でも驚くくらいの事をして、ルミナは恥ずかしがり、周りは唖然とした。
オスロン「・・・・・・・・・・・・・・」
ルミナ「(言わなきゃ・・・言わなきゃ・・・)だ、だから・・・・・だからお願い!行かないで!!」
オスロン「・・・・・・・・・・・・・・・」
ルミナは時空間の恐ろしさを知った・・・だからこそ、危険な場所に行くオスロンを引き止めたのだ。
オスロン「・・・・・・・・すまない・・・」
ルミナ「!!!!」
オスロン「・・・・・・・私は・・・・・あなたの事を・・・・・・・・・・そういう風に見た事は・・・・ない・・・・・」
ルミナ「・・・・・・・そっか、ゴメンね!オスロン・・・」
オスロン「ルミナさん・・・」
ルミナはオスロンに向かって今出来る、精一杯の笑顔を見せた。
ルミナ「エヘヘ・・・でも、生きて帰ってきてよ・・・今度は友達として、付き合うんだからね!」
オスロン「ッ!・・・・・・・・・・・はい・・・」
そして、オスロンはルミナに背を向けて、ゼロに向かって歩き出した。
歩くたびに小さくなって行くオスロンの背中を、ルミナはジッと見続けた・・・。
オスロン(これでいい・・・・・私とルミナさんでは、生まれも育ちも違う星だ・・・・・)
オスロンは、ルミナに言った事を振り返っていた・・・。
オスロン(その違いの苦しみを・・・・ルミナさんには背負わせられない・・・・・)
なぜなら・・・オスロンの本心は・・・・・
オスロン(ですが・・・・ルミナさんが私を好きでいてくれたなら・・・・もう、思い残す事はない・・・・・・・私も・・・ルミナさんが好きです・・・・)
違うからだ・・・・
そして、二人は空間を渡った・・・。
ルミナ「う・・・・・ううぅー・・・・ううううぅー・・・」
ミレア「・・・・・・頑張ったね、ルミナ・・・」
ルミナは、オスロンがいる間は我慢していた涙を、ボロボロと流し続けた・・・・・

ゼロ「・・・・・・いいのか・・・?」
空間の移動中にゼロはオスロンに話し掛けた。
オスロン「なにがだ?」
ゼロ「ルミナの事だ・・・・お前は・・・本当はルミナの事を・・・」
オスロン「・・・・・・何故そう思う・・・・」
ゼロ「・・・・・俺と・・・似てるからかな・・・・」
オスロン「・・・・・・ルミナさんは・・・私とは生まれた星が違う・・・・だから・・・・」
ゼロ「・・・・それを・・・ルミナが重荷に感じるかは・・・ルミナにしかわからないんじゃないのか?」
オスロン「!・・・・・・・そうかもしれん・・・・・だが・・・・男として・・・出来る限り、愛しい人を守ってあげたいだろう・・・・・」
ゼロ「・・・・・・・・そうだな・・・・でも・・・ルミナは、その違い以上に、オスロンが好きだから・・・ああいう風に、言えたんだろ・・・・・」
オスロン(・・・・・!・・・・そうか・・・ゼロもすずとは違うのか・・・・・・)
ゼロもオスロンの言いたい事はよくわかっていた・・・
エルフの血が入ってるゼロは、すずとは色々と違うのだ・・・
ゼロ「・・・・なら、俺達に出来るのは・・・・・共に居てやって・・・俺達が守ってやる事じゃないのか・・・?」
オスロン「・・・・・・・そうか・・・そうかもな・・・・」
エターナルソード『・・・・!奴だ!』
ゼロとオスロンの前に、クロック・カオスが見え始めた!
クロック・カオス『!貴様らッ!貴様らだけはここで殺しておく!』
クロック・カオスが不意を打って衝撃波を撃ってきた!
ゼロ「な、うわッ!!」
オスロン「ぐうっ!!」
時の力を操って、時の流れに弾き飛ばされるところを、防いだ。
今、ゼロ達がいるのは、様々な空間と場所に繋がっている、非常に不安定な地点にいる。
もし、どこかの空間に吸い込まれれば、そこは、灼熱の溶岩の中や、真空の宇宙かもしれない・・・
オスロン(ゼロと話をする前は、ここで死んでもいいと思っていた・・・だが、思い出した・・・私はデリス・カーラーンに帰らなければならない・・・そして・・・ルミナさんの下へも!!)
オスロンは、一瞬の内にクロック・カオスを、時の力を帯びた檻を作り出し、その中に閉じ込めた!
クロック・カオス『この程度の檻で!』
オスロン「ゼロ!!クロック・カオスを斬れッ!!」
ゼロ「!はあああぁぁぁぁッ!!!」
オスロンの援護を得て、ゼロは一気にケリをつけるつもりだ!
クロック・カオス『チッ!壊れろ!!』
クロック・カオスは、檻を攻撃し続ける!
オスロン「ぐっ!ぐぅっ!ゼロッ!急げ!長くは持たん!!」
ゼロ「お前の為に!何人の人間が傷ついたか!その報いを受けろッ!!!」
ゼロは、ありったけの力をエターナルソードに込めた!
ゼロ「お前は人の力に負けたんだッ!!」
クロック・カオス『馬鹿な!貴様らのような下等な生き物に!時と死を超越したこの俺がぁッ!!』
ゼロ「時よッ!!!」
ゼロの振ったエターナルソードは、クロック・カオスは一刀両断にした!
クロック・カオス『ッ!!!!!!』
ゼロ「・・・・・・・・どうだ・・・これが人の力だ!!」
クロック『・・・・・くっくっくっ・・・言ったはずだ・・・時と死を超越した、この俺・・・』
ゼロ「はあ・・・はあ・・・・終わりだ・・・・」
クロック・カオス『終わりだと・・・まだまだ、戦え・・・!なッ!!?』
クロック・カオスの体は徐々に消えて行く・・・
クロック・カオス『貴様!この俺を時の渦に!・・・!抜け出せないだと!?馬鹿な!?!?』
ゼロ「俺が・・・時の力で斬ったのは・・・・お前の時だ・・・」
クロック・カオス『時の力を!!ば、馬鹿なあああぁぁぁぁぁぁ!!???』
ゼロは、クロック・カオスを時の渦と言われる、自ら脱出することは不可能な空間に送り込んだ。
クロック・カオスは時と死を超越した存在・・・時の渦の中で、永遠に苦痛を味わい続けるだろう・・・・・。
ゼロ「・・・・・・・オスロン・・・・・行こう・・・・。」
オスロン「・・・・・そうだな・・・・・。」

その場にいる者はみな、待っていた・・・空間の穴から戻ってくる者を・・・
そして、そのゲートが揺らいだ時・・・みんなが立ち上がった・・・
中から、疲れながらも、二人は戻ってきたのだ・・・自分たちの居場所に・・・
すず「ゼロさんッ!!」
ルミナ「オスロンッ!!!」
すずはゼロへ、ルミナはオスロンの胸に飛び込んだ。
クレス「フォルス・・・オスロン・・・・よく、無事で・・・・」
クレス、ミント、チェスターは既に元の姿に戻っていた・・・。
イグミス「まったく・・・気持ちはわかるが、無茶をして・・・」
戦いが終わって、傷だらけだが、皆が生き残ったのは奇跡に近い・・・
ミアン「これで・・・全部終わったんですね・・・」
レオとミアンも怪我を負っていた・・・法術で回復しようにも、それを使うほど、力は残っていない。
だが、誰もが死ぬほどの大怪我の者はいない・・・
ルミナ「・・・・・オスロン・・・・オスロン・・・!!」
オスロン「・・・・・・ルミナさん・・・・」
ルミナ「あ・・・・ゴメン・・・・つい・・・・」
ルミナは、自分がオスロンに抱きついている事に気付き、離れようとした。
オスロン「ルミナさん!」
ルミナ「え・・・・・」
オスロンは、離れようとしたルミナの腕を引き、再び抱きしめた。
これには、みんな、大口を開けて呆気に取られた。
ただ一人、ゼロだけはその光景を驚いてはいなかった。
ルミナ「え・・・えと・・・・オス・・・ん!?」
オスロンは、戸惑うルミナの口を、自分の口で塞いだ?!
突然のキスに、これにはさすがにゼロも驚かずにいられない!
オスロン「・・・・・すみません、ルミナさん・・・ですが、ルミナさんには・・・私が・・・・・デリス・カーラーンの人間でも・・・仲間でもなく・・・一人の男として共にいてほしい・・・・。」
ルミナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
オスロン「生まれた星の違いが・・・ルミナさんを苦しめると思った・・・だから・・・私は・・・・・・」
ルミナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オスロン・・・・・」
オスロン「ですが、私は・・・そのことでも、ルミナさんを守りたい・・・・・・・ルミナさんを好きな・・・一人の男として・・・・」
ルミナ「オスロンッ!!!」
ルミナは、今度は自分からオスロンにキスをした・・・二人が恋人となって、初めてのキスを・・・
アーチェ「・・・・・・うわ、やるねぇ・・・オスロンもルミナも。」
オスロン、ルミナ「あッ!」
ルミナとオスロンは慌ててお互いの体を離れた。
ミレア「遅い遅い!・・・まったく、親の見てる前でよくやるねぇ・・・。」
ルミナとオスロンは、改めて周囲の目に気付き、赤面した。
ゼロ「・・・・・・・・・・・・・すず・・・俺に・・・あの時の返事・・・・・聞かせてくれ・・・。」
ゼロは、自分のすぐ近くにいる、すずに話し掛けた。
あの時の返事とは、勿論、デートの時の(第七章)告白の返事だ。
すず「・・・・・・・・・はあ・・・・・はあ・・・・・」
すずはゼロの言葉に答えず、ゼロの体に寄り掛かってきて、苦しそうに荒い呼吸をし続けた。
ゼロ「すず?・・・・・・・・・!すず!どうしたんだすず!?!?」
大声を上げたゼロにみんなは振り返った。
すず「はあ・・・はあ・・・ここ・・・・・までみたいですね・・・・」
ゼロ「なにを言ってるんだすず?!」
すず「わた・・・しは・・はあ・・・・はあ・・・ゼロ・・・・・・さんのこ・・・・・・」
そこまで言ったすずは、ゼロに体を預けながら、力なく崩れ落ちた・・・・
ゼロ「すずぁーーーッ!!!!」

次回 最終章 すず・OF・フューチャーに続く・・・ 
















どうも、あらすじでは失礼しました、作者の緋色の龍です。
遂に、すず・OF・フューチャーは次回が最後となります・・・・
第一章を送ったのが、確か一昨年の八月か九月・・・約一年半の連載でした・・・。
いや、考えてみると長い時間ですね・・・ですが、それもすでに過ぎ去った時・・・。
「時は戻らない・・・それが、自然の摂理」ってね。
それでは、これから新しい日々を送る方、頑張ってくださいね・・・今日はこの辺で・・・では、また。

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