不思議な子【1】
ある日、いつもの様に森を歩いていたクレスが、大樹の前に少女が倒れている事に気が付く。
「!、大変だ!」
クレスは、少女に近寄る。
そして、倒れている少女を抱き上げる。
少女の体が、もの凄い熱を放っている。
クレスは、急いでミントの所に少女を連れて行く。
「ミント!」
「どうしたんですか?クレスさん?」
ミントは、クレスに近寄る。
その時、クレスが抱き上げている少女に気が付く。
「ミント、この子凄い熱なんだ!この子を、診てくれるかい?」
「分かりました、その前にこの子をベッドに運んでもらえますか?」
クレスは、頷くとミントに案内してもらいながらミントの部屋に入り、ベッドに寝かす。
ミントは、白い手袋を外し少女の額を触る。
「本当に、凄い熱です。」
ミントは、部屋の隅に在るタンスの一番上の引き出しから、小さい瓶を出す。
そして、その瓶の中から小さい玉を出した。
その小さい玉を、少女に飲ませる。
「ミント、今のは?」
「前に、作った熱冷ましの薬です。これで、熱は下がるはずです。」
ミントは、いつものように微笑んだ。
「ありがとう、ミント・・・。」
「いいえ、それよりこの子、トーティス村では見かけませんね?」
「うん、大樹の前に倒れていたんだ。」
クレスも不思議に思っていた。
「とりあえず、この子は私が預かります。」
ミントは、その子を預かった。
その夕方、少女が目覚めた。
(ここどこ?)
少女は、何も分からず周りを見る。
その時、部屋のドアが開いた。
そこから入ってきたのは、ミントだった。
「目が覚めたんですね、よかった。」
(だれ?)
少女は、ミントを見る。
「私は、ミントと言います、貴方は?」
(ミント?・・・この人の名前?私は?私の名前・・・。)
「わ・・・分からない、何も。」
少女は、答えた。
ミントは、少女が怯えているのが分かった。
「怖がらないで、大丈夫ですよ。」
ミントは、少女を抱き締めた。
途端、少女は泣き始めた。
(この子は、何か怖い事が有ったのかも知れない、そのショックで記憶が無いのかもしれない。)
ミントは、少女を強く抱き締めた。
あとがき
どうも、お初です。
えっと、こういう小説はあんまり書かないので、変なところが在るかも知れませんが。
よろしくお願いします。