« 夢の中で【2】 | メイン | チェスターとアーチェ【1】 »

不思議な子【1】


ある日、いつもの様に森を歩いていたクレスが、大樹の前に少女が倒れている事に気が付く。

「!、大変だ!」

クレスは、少女に近寄る。

そして、倒れている少女を抱き上げる。

少女の体が、もの凄い熱を放っている。

クレスは、急いでミントの所に少女を連れて行く。

「ミント!」

「どうしたんですか?クレスさん?」

ミントは、クレスに近寄る。

その時、クレスが抱き上げている少女に気が付く。

「ミント、この子凄い熱なんだ!この子を、診てくれるかい?」

「分かりました、その前にこの子をベッドに運んでもらえますか?」

クレスは、頷くとミントに案内してもらいながらミントの部屋に入り、ベッドに寝かす。

ミントは、白い手袋を外し少女の額を触る。

「本当に、凄い熱です。」

ミントは、部屋の隅に在るタンスの一番上の引き出しから、小さい瓶を出す。

そして、その瓶の中から小さい玉を出した。

その小さい玉を、少女に飲ませる。

「ミント、今のは?」

「前に、作った熱冷ましの薬です。これで、熱は下がるはずです。」

ミントは、いつものように微笑んだ。

「ありがとう、ミント・・・。」

「いいえ、それよりこの子、トーティス村では見かけませんね?」

「うん、大樹の前に倒れていたんだ。」

クレスも不思議に思っていた。

「とりあえず、この子は私が預かります。」

ミントは、その子を預かった。


その夕方、少女が目覚めた。

(ここどこ?)

少女は、何も分からず周りを見る。

その時、部屋のドアが開いた。

そこから入ってきたのは、ミントだった。

「目が覚めたんですね、よかった。」

(だれ?)

少女は、ミントを見る。

「私は、ミントと言います、貴方は?」

(ミント?・・・この人の名前?私は?私の名前・・・。)

「わ・・・分からない、何も。」

少女は、答えた。

ミントは、少女が怯えているのが分かった。

「怖がらないで、大丈夫ですよ。」

ミントは、少女を抱き締めた。

途端、少女は泣き始めた。

(この子は、何か怖い事が有ったのかも知れない、そのショックで記憶が無いのかもしれない。)

ミントは、少女を強く抱き締めた。


あとがき

どうも、お初です。

えっと、こういう小説はあんまり書かないので、変なところが在るかも知れませんが。

よろしくお願いします。

コメントする