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デミテルは今日もダメだった【50】

「……………で、何してたのよ。アンタ。」
「レム睡眠。」
「馬鹿にしてんのかぁ!?」
「うるさい奴だ………」

なんとも眠た気な半目を擦りながら、デミテルは言った。

デミテル一行は、真夜中の砂漠を、時々砂に足を取られながらせっせと歩いてい
た。デミテルだけヨタヨタだったが。

「なんだ?なんか不満があるのか?言ってみろ。溜まってるものは何事も外に出した方がいいぞ。禿げるから。」
「もう既に禿げそうよこっちは!!羽毛が!!」
「そいつは良かったな。調理する時に毟る手間が省けたわ。」
「♪ハーゲーハーゲーそんなのやーだぁ……」
「リミィ……懐かしい歌を知ってるんだな………」


第五十復讐教訓「お酒は二十才になってから」


三時間前の話になる。


ジャミル達は、夜のオリーブヴィレッジを手分けして回っていた。それと言うのも、納涼駄洒落大会に出るはずだった大道芸人デミーが、行方不明になったからだ。

デミテルを見つけたのは、リリスだった。彼女がとある角を曲がると、変な仮面をつけた男が

酔っ払いながら三点倒立に挑戦していた。

「………なにしてるんですか?」

リリスは怖ず怖ずと尋ねた。デミテルは仮面ごしに、叫び答えた。

「見てわからんか!?」


「地球を持ち上げている!!」
「…。」

これはもう、一発雷神拳を叩き込むしかないと判断したリリスは、拳から電気をほとばせた。それを見たデミテルは突然立ち上がり、構えると

「貴様!!さては人のフリをしたピカチュウだな!!」

と叫んだ。

これはもう、一発獅吼爆雷陣を叩き込むしかないと判断したリリスは、さらに拳から闘気を溢れ出させた。それを見たデミテルは、仮面を外して、赤く帯びた頬を見せると

リリスの手を握り、マジメな顔で

「私と一緒に少子化社会を救いませんか。」
「…………。」

これはもう、一発サンダーソードを叩き込むしかないと判断したリリスは、

次の瞬間に叩き込んだ。


突如村を走った雷に、村は騒然となった。騒ぐ子供達。天変地異じゃと、ウンダカンダウンダカンダと唱え出す老人達。

そして槍を持って走り出してくる、いわゆる保安官、ならぬ、保安兵達。

リリスは真っ黒クロスケのデミテルを背負って走る羽目になった。

「デミテルさん!起きて!自分で走って!!」
「うるちゃーい!!私はもっと飲むのだー!!」

直撃したのに、酒を飲む元気はあるらしい。リリスの背中の上で、鞭をヒュンヒュン回して遊び出す。

デミテルは本当に酷い酔っ払いと化していた。

「タ~ケコプタ~ッ!!」
「あああ!危ないですからぁ!!」
「♪わたしの~おはかの~ま~えで~」
「なんでそれを今歌うんですか!?」
「ぅー…」

デミテルは、死んだような目で唸った。

と、次の瞬間

「あー。軟骨だー。」
「へ?」
「あむっ。」
「ひゃ!?」

リリスが、今までに無い抜けた声を発した。デミテルが彼女の耳にしゃぶりついたのだ。

彼女の驚異的脚力によるスピードが、徐々に落ち始めた。彼女は顔を真っ赤にしながら叫ぶ。

「デ、デミテルさん!!耳離してぇ!」
「むぁ?」
「耳を………ハ…ハムハムしないでください!!」
「…………………ん。」

デミテルは

耳をくわえたまま、寝た。

「あれ………あの……デミテルさん……?」

「あの……寝るんだったら口を外して………」

「だ、だからハムハムしないでください~~~!!おしゃぶり代わりにしないで!!」
「か~………。」

騒ぎなど、どこ吹く風で、リリスか村を出るまてずっとこの男は耳をくわえたまま眠っていた。

村の外にでてすぐ、ジャミル達がいた。村のどこを探してもデミテルを見つけられなかったので、外で捜していたのが幸運だった。

そう、幸運にも

リリスにおんぶされながら、幸せそうな吐息を彼女の耳に吹き掛け続ける、貴重なデミテルを見ることができた。(同時に、異様に息が上がっている珍しいリリスも見れた。)

その貴重なデミテルの額に、ジャミルのドリルくちばしが直撃したのは、村から大分離れた位置に来た時だ。

そして、冒頭の会話に回帰するのだ。


「……………で、何してたのよ。アンタ。」
「レム睡眠。」
「馬鹿にしてんのかぁ!?」
「うるさい奴だ………」

なんとも眠た気な半目を擦りながら、デミテルは言った。

デミテル一行は、真夜中の砂漠を、時々砂に足を取られながらせっせと歩いていた。デミテルだけヨタヨタだったが。

「なんだ?なんか不満があるのか?言ってみろ。溜まってるものは何事も外に出した方がいいぞ。禿げるから。」
「もう既に禿げそうよこっちは!!羽毛が!!」
「そいつは良かったな。調理する時に毟る手間が省けたわ。」
「♪ハーゲーハーゲーそんなのやーだぁ……」
「リミィ……懐かしい歌を知ってるんだな………」


三時間前の話にな
「もういいわ!そこまで戻さんで!!」
あ、はい。ごめんなさい。
「謝るなああ!!」

誰もいないところに向かって、ジャミルはピーピーやかましく叫んでいた。

デミテルはうるさそうに耳に指を突っ込んでいた。一眠りして酔いが醒めたようだったが、寝起きの為、若干いらついてるようだ。

「まったく……貴様一体どこでドリルくちばしなど覚えたんだ。どこのオニドリルだ。そんなもの覚えてる暇があったらなぁ、『そらをとぶ』を覚えろ。利便性重視でいけ。」
「デミテルさん。『そらをとぶ』覚えるにはひでんマシンが無いとダメなんだな。」
「ああそうだ。すっかり忘れていた。それじゃ無理か。タマムシデパートも無いしなこの世界。」
「ひでんマシンは売ってねーよ!!わざマシンしかねーよタマムシデパート!つーかタマムシデパートがねーよっ!!」

ジャミルは間違ってる箇所的に正確な修正を入れた。

「それで結局一体全体アンタは何してたわけ!?なんで大会出なかった!?なんで酒臭い!?なんでコイツの耳をしゃぶってた!?なんで…」
「そんな一斉に聞かれて答えられるか………ん?しゃぶってた?何の話だ?」

デミテルは何も覚えていないらしい。デミテルが頭をボリボリ掻く一方で

リリスは何だか、異様に疲れたようにその場に座っていた。


なんだろ………

色んなもの…失っちゃった気がする………


「デミテル様ぁ。リリスお姉ちゃん異様に元気無いよぉ?デミテル様おんぶして疲れちゃったのかなぁ?」
「おい大丈夫かリリス=エルロン?足でも痛めたか?確かサロンパスがあった気が…」
「ヒラメ張りしようよぉ!ヒラメ張りぃ!!」
「………デカブツ……アタシもう疲れた………あと適当にやっといて……………」

―――――――――――――――――――――――――――。

「……………で、何をしてたんだ。クレス。」
「………ノンレム睡眠?」
「……馬鹿にしてるのか?」

なんとも眠た気な半目を擦りながら、クレスは言った。

宿屋『ハンバーグ』。クレスは、ベッドに横たわっていた。今までに見たことが無いぐらい、気が抜けた顔をしながら。

「うー………あれ。僕なんでこんなとこにいるんだっけ。」
「お前が道端の端でガーガー寝てるのをミントが見つけて、おぶってきたんだよ……」

クラースは、怒ってるんだか呆れてるんだか、よくわからない怪訝な顔をしていた。

聞きたいことは色々ある。とりあえず聞きたいのは『何してたのか』。そしてもう一つ。一、二、を争う勢いで尋ねたいのが

「クレス……」
「はい?」
「お前酒飲んだのか?」
「あー……」

クレスは相変わらずボケーとしながら、コックリとうなづいた。クラースはうーっと唸り、顔をしかめた。

クレスの酔いはまだ醒めていないらしい。この調子では、今色々問い質してもろくな答えは帰っては来ないだろう。

「………ね?クレス?なんでお酒飲んだの?」

アーチェは、おずおずと答えた。彼女も、こんな姿のクレスは初めて見る為か、少々かしこまり気味だ。

クレスはクシャクシャと頭を掻いた。そして、しばらく考えると

突然ハッとして、アーチェを指差し、こう叫んだ。

「貴様!!さては人のフリをしたプリンだな!!」」

カンッ♪

気持ちの良い音がした。クレスはその快音とと共に、ベッドにバッタリと倒れた。

彼の後に、ミントが息をゼェゼェ弾ませて立っていた。

「あー………ミント?大丈夫か?」
「………です。」
「は?」
「これはクレスさんじゃありません!きっとクレスさんを被った酔っ払いです!!」

ミントは涙目になりながら杖をグルグル回し始めた。

どうやら、『酔っ払ったクレス』は彼女の中のクレスとは別らしい。

酔っ払い、ボケボケのクレスを、今の彼女にはまだ、受け入れる準備が出来ていなかった。

「ミ、ミント落ち着け!た、確かにクレスらしくない行動ばかりしてるがこれは恐らく本物の…」
「この偽物めぇ!!クレスさんをどこにやったんですか!?食べたんですか!?」
「ミントー!?アーチェ!一緒に止めろー!」

絶叫と悲鳴の中、鈍器で殴る音が、村中に響いていた。

四時間前。クレスとデミテルは、路地で目を覚ました。既に日は落ちていた。

『………もうこんな時間か。』
『どうしよ………クラースさんにどやされちゃうよ。』
『私もあの鳥に………いや、リリス=エルロンにも言われそうだ………あのお母さん気取りめ…』

『よし。おいクレス=アルベイン。』

デミテルは仮面ごしに、クレスの方を振り向き見ると、こう提案した。

『飲みに行くぞ。』
『へ。』
『酒はな、嫌な事があった後に飲むより、嫌な事がある前に飲んだ方がいいんだ。酔えばそのあとの事の記憶がうやむやになるだろう?』

『このあとギャーギャー仲間に言われるのは目に見えている。だから今のうちに酔っておく。どうだ?』
『あー…』

クレスはさすがに躊躇した。

『僕……未成年……』
『この世界のどこに飲酒禁止法なる法律がある。』
『いやそうだけど…』

『それにアレだよ。お金が…』
『そこで未だ気絶しとる物盗りからさっき財布盗った。いい気味だ。』
『……………。』


なんだろう……この人……

なんだかとっても

清々しいや。

悪い意味でもいい意味でも。

結局、クレスは『日本国』の法律をぶち破り、飲んだ。日本国に住んでるそこの未成年の君は飲んじゃダメだぞ。肝臓悪くしたく無い大人の君もだよ。


そのあとのことはあやふやで、気が付けば二人とも酔っ払ってバラバラになっていった。

その『あやふや』の中で、村の酒場のオヤジ達と意気投合し飲み、下品な話で盛り上がったことなど、

半裸になって踊ったことなど

白いとか黒いとか、そんな話、頭から全て吹っ飛ばして、自分の中の全てをさらけ出して楽しんでいたことなど、クレスはこれっぽっちも覚えてはいなかった。

しかし


「なんだかな…」

クレスの、緊張感もへったくれも無い、まるで赤子のように眠る寝顔を見下ろしながら、クラースはため息まじりで呟いた。

「今まで見た事無いぐらい…」

「いい寝顔してるな……………」


クレスは、また明日、目を覚ますだろう。そしてまた思い出すだろう。

自分の悩み、苦悩、使命。

親が殺されたこと。未来にいる親友が死ぬかもしれないこと。お金が、今日の宿代で尽きた事。嫌な事ばかり思い出し、そして頭痛に見舞われるだろう。

しかし、今の彼は全てを忘れて眠っている。今日だけ、彼は全ての鎧を脱ぎ棄て、眠っていられるのだ。とにもかくにも、

今日のクレスは、久しぶりに幸せだ。

どこぞの、大道芸人のおかげで。


「かぁー……」
「おいコラ!また寝る気かこの甘党酒乱男!?」

「………。」
「あれぇ?リリスお姉ちゃん、そのオタマとフライパンどうするのぉ?」
「秘技!!」

「死者の目覚めっ!!」


ぎゃあああああああああああああ

つづく












ミッドガルズ大陸は、同じ大陸内でも、気候が一定というわけではない、特殊な作りであった。

理由は、その広大さ故だ。

最南端はフレイランド大陸と密接しているので、かなりの暑さだ。しかし、最北端は北海に面し、一年中雪がかかっている。

ヴァルハラ平原を越えた辺りから、徐々に寒くなっていく。心地よい気候は、ちょうどミッドガルズ王国までの緯度だ。それより北側に、人は滅多に住まない。

家、建物等の人工物も滅多に無い。

しかし、たった一つ。巨大な建物が大陸の北端にあった。

大昔に建ったそれは、まだ、アルヴァニスタ大陸にたくさんの小国があった時代の名残。

まだ、ミッドガルズ王国なる国が建国し、大陸を一つの国に統一する前の、とある小さな国の、大きな城。

国が滅び、空き家となったあとは、そこはモンスター達の巣窟だった。その古風な、巨大集合住宅に、彼らはそれなりに楽しく過ごしていた。人間とモンスターが顔を会わせば、すぐ戦いだが、モンスター同士はそうではない。何か理由がなければ、異種族同士での争いは滅多に無い。

人間が滅多に訪れないここは、まさに彼らの王国だった。差別も、戦争も無い。自然と共に生きる彼らには、生活に格差らしい格差も無い。皆平等で、平和で、争いは嫌いだった。

アルヴァニスタ王国が狩りを始めるまでは。

北の古城に、無数のモンスターが蔓延っている。なんと恐ろしい事か。今にヴァルハラ平原を踏み越えて、自分達を食いに来るかもしれない。


先手必勝だ。殺してしまえ。狩り殺せ。
狩った際の爪や牙、毛皮などの戦利品は、我社にお売り下さい。
女の人型モンスターは、生きたまま、傷少なめであれば、高値で取引いたします。


彼らが人間達を襲うなど、有り得なかった。確かに人の肉は旨いと言う輩も、人間を嫌う輩もいたが、少なくとも、その集合住宅にそんな奴はほとんどいなかった。みんな、平和ぼけしていたからだ。むしろ中には、人間との共存を望む者もいた。

そして、そんな考えを持つモンスターが真っ先に狩られた。

その日は地獄絵図だった。と、生き残った者達は語る。

城内は切り刻まれた死体が累々とし、爪や牙、毛皮は剥ぎ取られ、様々な色の血が城を染め

女性型モンスターは一糸も纏わぬ姿で………


自分達が一体何をした。ただ、ここで生きていただけじゃないか?平和に、笑って喧嘩していただけじゃないか。なのに、なんでこんな目に遭わなければならない。

モンスターだったから。ただ、それだけだった。彼らの友人が、愛する人が、家族が

血に染まった、その理由は。


生き残った彼らは、自分達も死にかねないボロボロの体を引きずって、仲間達を埋葬した。墓地は、城のさらに北側。海がよく見えた。

みんなが泣き、喚いた。昨日まで、みんなが笑っていたはずなのに。

ドラゴンナイトも、ミスリルゴーレムも、ソーサリスも、リッチも、イーヴルロードも

みんな、みんな泣いていた。

悲しみ、嘆き、憎しみ、怒りの叫びが響くその墓地に。


その男は舞い降りた。

美しく、長い金髪。赤茶色のマントを身に纏い、頭にバンダナを巻いていた。その眼光は、鋭く、すべてを見透かすような…

全員の目が、その男を睨んでいた。モンスターでないことは、感覚でわかる。

ならば人間か?人間は殺せ。奴らは悪魔だ。化け物だ。

ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。

「人間が憎いか。」

にくい。にくい。にくい。にくい。にくい。にくい。にくい。

「私もだ。」

………?

私に従え。者共。

私が導いてくれよう。

貴様らの

憎しみの切っ先を、奴らのところへ。案ずるな。約束してやろう。

奴らの国、人、城すべてを

この私が滅ぼしてやろう。さぁ

私に。従え。

その日を境に、平和な集合住宅は

軍事国家となった。

整備された階級、指揮系統。役割。その男は全てを統括した。多種多様なモンスター達を用いたこの軍が、世界最強の軍事力を誇っていたミッドガルズを圧倒し始めるのは、それからすぐのこと……

また人間を憎み、または名声を上げてやろうと、世界中から集まったモンスターによってまた強力な軍になっていくのも、それからすぐのこと………

モンスター達を統べたその男を、人々は、そしてモンスター達でさえ、こう呼んだ。

魔王、ダオスと。

「…ミッドガルズに使者を出発させました。」
「そうか。」
「ダオス様…」

ダオスは、古く色あせた玉座で、肘をつき、イーヴルロードの報告を聞いていた。

「…なんだ。」
「ダオス様は、奴らが研究をやめれば、戦をしないおつもりですか?」
「そうだが。だから使者を送った。魔科学の研究を取り止めろと。」
「それでは!俺たちの復讐が達成でき」
「滅ぼしはする。」

ダオスは、たしなめるように、淡々と言った。

「たとえ研究をやめても、その知識、研究に携わっていた者どもは残る。」

「魔科学の知識が漏えいすれば、またどこかで奴らは同じことを繰り返す。これでは意味はない。芽が出る前に、種を掘り上げねば。だからこそ」

「私はランブレイ=スカーレットを、奴に殺させたのだ。それと同じことよ。」

「奴らが研究をやめれば、戦争はせん。『戦争』は互いに戦うことを言う。」

「ただ、『滅ぼす』だけだ。魔科学とともに…わかったか?」
「は、はっ!あ、そういえば…」

ふと、イーヴルロードは思い出したように言った。

「スカーレットと言えば………あの、デミテルのことですが。」
「……私の命令もなく勝手に動き、町を滅ぼしたやつがどうした。奴は死んだと聞いた。」
「それが…」

イーヴルロードは、一枚の紙を取り出すと、ダオスに手渡した。ダオスは目を細めた。

真ん中にデカデカと、一人の男の顔があった。前髪の一部が真っ赤で、黒いマントを羽負い…

大口を開けてマロンケーキを食っていた。

「何をしているんだこいつは。」

ごもっともである。

「…どうも、生きていたようです。現在の居所は不明ですが…」
「これは手配書か?なぜこんな写真が…」
「それで、色々と目撃情報が各地の入ってるんですが、どうにも…」

イーヴルロードはメモ帳を取り出すと、怪訝な顔で報告を始めた。

「なんか変なことばっかやってるんですよ。自分の中型船のマストを叩き折って船を沈没させたり、ベネツィア周辺の林の中でカレーが入った鍋爆発させたり、夜中の浜辺で変なテンションでショーやったり」

「アルヴァニスタのレースでマッハ少年に打ち勝ち、『マッハーフエルフ』の称号もらったり、ビッグフット族とスケベ本取り合ってヘッドロックかけてたり…」


「………。」


本当に何をしているんだ…。

つづく


思うがままにあとがき

名無しさん
初めてのコメント、激しくありがとうです。読者様の存在を確認できる唯一の手段ですから。激しく嬉しいです。

脳内メーカー。名前入れたら、ホントにクレス全部悪だよ…これはもう下着泥棒くらいはやって………いやなんでもないです

ちなみに「フトソン」て入れたら

悩悩悩
悩寂悩
悩悩悩

なんでかわかんないですけど、笑ってしまった…ごめんねフトソン。でも、本名じゃないから大丈夫さ…

dying manさん
やっちゃいました。もしかしたら自分の知らないところで苦情とかきてるかもしれない……でも、面白いと言ってくれる方が一人いてくれただけで、嬉しいです。

五十話です。記念すべき話数なのに題名は「お酒は二十歳になってから」。ごめんなさい。

さっき何話か読み返して、自分でも吹いたりできたので、なんか嬉しかった。

ああ…そろそろミッドガルズか………いや待て。その前にアレやコレやと書きたいことが……これからも、デミテルがダメな小説をよろしくお願いいたします。


というか、タイトルの割にあんまりデミテル駄目な感じしないな……

…とか思ってたら、気が付いたらお酒で幼児退行して、ピカチュウがどうとか言ってたんで、『ああ。やっぱダメだコイツ。早く何とかしないと。』と思い直しました。

それから、たくさんいるに違いない、リリスファンの皆さま。ごめんなさい。後にも先にもないだろうよ。彼女の耳をしゃぶる健全な小説。

殺意が沸いた方は、ゲームでデミテルをボッコボコにしてやってください。


次回 第五十一復讐教訓「満月の夜は犯罪の発生率が高くなるらしいので気をつけろ」

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