クラースの苦労【1】
「何なんだ、これは?」
怒ったような声が研究所に響き渡る・・・
何かの研究をしているのか?
作者 「これは、クラース・F・レスターというおじさんが・・・」
クラース(以下、ク) 「おじさんではない、まだ20代だ!」
作者 「え~おにいさんが召喚術を完成させる物語である」
ク 「・・・まだ完成していないがな」
-ーーーーー
ク 「ミラルド、そこに置いた本をとってくれ」
ミラルド(以下 ミ) 「はい、はい!」
ク 「あと、紙とペン、ペンはなんでもいい」
ミ 「はい、はい! ここにおいとくわよ」
クラースからの返事はない・・・
もう、本とその紙とペンしか見えていないようだ
一つのことに集中するクラースを知っている助手だからこそ
感謝の返事がなくてもそれに対してなにも言わない・・・
一日に何十時間があたりまえの研究、何冊もの本を読み
メモをとり、考え、実行する・・・この繰り返し
いつもいつもこればっかり・・・
これも、さすがの研究馬鹿でも耐えれない
結果がほしい・・・
だが、もう答えはそこにある!!
それだけを頑張る気力の糧にして・・・
今日も研究に没頭する。
最後の謎だけ・・・ それだけ解けない・・・
一つ目の謎、二つ目の謎は分かっている。
それは、体に入れ墨のような紋様をきざむこと
もうひとつは、特別な指輪をつかうこと
その指輪は、かつて、ドワーフ族が造ったものらしい
そして今日三つ目の謎、儀式が必要なことがわかったようだ
「我、今、○○の~」という特別な言葉を、契約時に、使うこと・・・
しかしそれだけでは、だめというのだ・・・
何が足りないのだろう・・・?
第二話に続く