1人の旅人とシンフォニア【2】
はじめてのパーティに少しとどまった。
けれど、それよりも嬉しかった。
けれど、
幸せな気分はどこかへ飛んでしまった。
モンスターに囲まれたのだ。
1人の旅人とシンフォニア二話~前陣と後陣~
「っ…囲まれたわ!!」
「不味いな…」
ゼロス君が舌打ちをした。
「考える前に闘えっての!!」
双剣を両手に特攻していくロイド。
「…」
詠唱に入っていくジーニアス。
「!!ロイド、危ない!!」
ジーニアスの呪文は間に合わない!!
私は軽い詠唱で唱えられる術を唱えた。
「ファイアボール!!」
倒せるとは思わなかったけど、助けることくらいは出来ると思ったから。
でも…
「あ。」
「…強いんだね。アリアって。」
皆がびっくりしていたのは私の技や腕だった。
「一人で旅をするならコレくらい当然ですよ…追われてるのですし。」
私は追われている。
それは今も変わりないけど。
「いえ、でも凄いわ。初級魔術であのダメージ。」
「そうですか?」
「えぇ。エクスフィアを付けていても到底出来ない芸当ね。」
碧き宝石が輝く肩を見ながらリフィルさんは言っていました。
「ていうーかさ、なんで大怪我してたかが分からないね。」
皆が疑問に思っていた。
あれほどの魔術が使えるなら、別に…怪我などしない。
「詠唱すると…途中で止められてしまうから。前線で戦っているんです。」
独りの孤独が痛いほど分かる。
ジーニアスやリフィルはロイドやコレット、ゼロスにしいな、プレセア…リーガルにとめられていて初めて詠唱を終わらせる事ができる。
けれど、アリアにはそれが出来ない。
「そっか…だったらさっ僕らと居るときは後陣にいてよ。すっごく助かるからっ」
こうして、私は久々に魔術を使い、これからも使うことになった。
けれど、私は忘れていた。
追われていた事と、これが期間限定の旅だということを。
あとがき♪
こんにちは。優樹です。
二話まで読んでいただきありがとう御座います。
今回は前陣で戦っていたアリアが後陣に入る物語です。
ちなみに後3話か4話で終わる予定です♪
アリアが追われている集団とは?
今後も見てくださると光栄ですw
それでは、ここまで見てくださったかた、ありがとう御座いました。
by優樹