こうかんどげーむ。【3】
「と、いうわけなのだけれど・・・。私はいったいどうすればいいと思うかしら?」
「えーと・・・。あのう・・・。」
前回に引き続き、我等が先生、リフィル先生は悩んでいた。
世界再生の神子たちが立ち寄った、砂漠の花トリエットの占いの館にて。
「どうかしら?なにか、あの子たちに対する最良の手段が見えて?」
「え、いやあの・・、ここ、相性占いなんで…。あ、なんでしたら、その方たちの相性でも占いましょうか?」
「あらそう?お願いするわ。」
「はい。では、二人のお名前をお願いします!」
「ロイド・アーウ゛ィングとコレット・ブルーネルなのだけ・・・」
「帰ってください、その名前は聞きあきました。」
「ううん・・。結局何も参考にはならなかったわね…。っていうかロイド、どれだけあそこに聞きに行ったのかしら・・?」
「と、いうわけで。大人で恋愛経験のあるあなたに問いたいのだけれど、私はどうするべきなのかしら?」
「・・・唐突だな。」
リフィルが訪ねたのはリーガル。
たしかにアリシアのこともあり、聞くには一番いい相手だったわけだ。
「そんなに急がなければならぬことだろうか?かれらもまだ若いわけだし、急がずとも・・・」
「あまい!!!」
ドバキッ!
先生、足出てます。
頭を蹴り飛ばされたリーガルさん、なにがなんだかさっぱりです。
「甘い、甘いぞリーガル!!イチゴシロップなみに甘いッ!!」
先生、ついでに遺跡モードにまでなってます。遺跡ないのに・・!
「は、はぁ・・・?」
「いいか!?世の中はそんなに甘くないのだ!というか、あの二人はそんなに甘くないのだ!放っておけばだな、このまま平行線でふらふらふらと・・・」
「わわ・・わかった、落ち着いてくれ。足もしまってくれ・・・。」
「あら、私としたことが。・・・とにかく!このままにはできん!なんとか・・なんとかせねば!さぁ!どうすればいい!?さぁさぁさぁ!?」
リーガルは本能的に思った!
このままでは・・・このままでは拷問されて聞き出されてもおかしくない・・ッ!
「とっ・・とりあえず!お、応援はしてやるべきではないかな・・!?む、むしろそっちのほうが、ロイドにも勉強などに取り組む気というものが・・」
ピタリ。
リフィルの足がとまり、まじまじとリーガルをみる。
そして少し考えるように上や下を見る。
して、
「なるほど!こっそり後押ししてやるということだな!?」
違います!
なんていう勇気、リーガルさんにはすでにありませんでした。
「よし、そんな経験は初めてだからな・・!新しい実験をするような気分だ!なぁリーガル!実際にはどんな事をするのだ!?・・・って、あら?」
すでにそこにはリーガルはいなく、代わりにゼロスが楽しそーに座っていた。
「なになになーにぃ?リーガルのおっさんに、リフィル様が呼んでるって聞いたんだけどっ?♪ あ!もしかしてリフィル様・・・俺様に愛の告は・・」
「うむ、まぁゼロスでもよいか。いいか!?今から私はロイドとコレットの後押しをする!というわけで、ついてこい!!」
「・・・へ・・?」
ゼロスの不幸は、まだまだ続いているのでした。
あとがき。
こんにちは、お久しぶりです!鳴穂です!
前回いったとーり、ちゃんとリーガルさんを出せてよかったですー♪逃げましたけど。。
とにかく、これからはふたりをくつけるという遺跡モードリフィル先生によって、いろいろ破天荒になっていきそうです。
これからもよろしくおねがいしますw