最後に伝えたかったこと【4】
それから俺は、誰も信じなくなった。
ユグドラシルのことも、仲間である、ロイドさえも・・・。
ルグドラシルに付き合ってたのは、ちょっとした俺の願望を叶えるため。
神子と言うだけで表ではちやほやされ、裏じゃとんでもない悪口を言われる。
―そんな奴等、死んじまってもどうでも良いと思ってた。
―でも、ちがった。
―俺は、そいつ等に復讐したかった訳じゃない。
―そいつ等なんてどうでもいい。
―誰でも良いから
―信じて欲しかった・・・
―そして、救われちまった・・・
―『信じてるからな』―
―ロイドが最後に言った
ただ、その『一言』で・・・