さよなら初めて愛した人【3】
3話 キミはキミ
イーズルド
マルタ「(ふう・・・結構歩いたな~。エミルやテネブラエが居た頃は苦じゃなかったのに。)」
??「―――マルタ―――」
マルタ「誰!?」
シーン
マルタ「?」
ドンッ
マルタ「すみません!!」
港
??「あの・・・。」
マルタ「な・・・に・・・」
??「これ、落ちましたよ。」
マルタ「エ・・・・ミル??」
??「いいえ、僕はエイルって言います。貴方は??」
マルタ「マルタ・・・。これ、拾ってくれてありがとう。じゃあ。」
船内
マルタ「(エイルって・・・凄くエミルに似てる・・・。でも、エミルはエミルだから・・・。)」
エイル「マルタさん!!」
マルタ「エイル!?どうしてここに??」
エイル「僕もフラノールに行きますから。」
マルタ「エイル・・・どうして??」
エイル「えっ??」
マルタ「どうして貴方は私に構うの!?私は好きな人を・・・。」
エイル「それは・・・僕とても貴方の事を気になりますから。」
マルタ「エミル・・・あっ!!エイル!!」
エイル「僕とエミルって人そんなに似ていますか??」
マルタ「うん・・・名前も感じも声もね・・・。」
エイル「どうですか??僕と旅をしませんか??」
マルタ「ううん!!私は1人で旅をしたいの・・・。」
??「酷いよマルタ・・・。」
マルタ「えっ??エイル何か言った??」
エイル「いいえ。僕は何も・・・。」
マルタ「(今の声・・・まさか・・・エミル??)」
エイル「マルタさん??」
マルタ「(そんな訳ないよ・・・エイルは私の事をマルタさんって呼んでいるし・・・。)」