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消える日まで

今は、誰も起きていないような時間だ。
そんな時間に、僕は起きていた。悩んでいたんだ。
一度仲間を裏切った僕が・・・

―――もう一度幸せになってもいいのか・・・

「・・・」
はぁ、と一つため息をつくと、僕はシャルを取り出した。
「・・・なぁ、シャル」
(なんですか?坊ちゃん)
僕はその悩みをシャルに言った。
「僕は一度あいつらを裏切り・・・そして、
 本当はここに居てはいけない存在だ。そんな僕が・・・」
一度、次の言葉が詰まった、でも言った。
「そんな僕が、もう一度・・・幸せを手にしてもいいのか?」
(・・・)
シャルは考えたのか、少し間が開いた。
(別にいいんじゃありませんか?)
「!」
僕は意外な返答に驚いた。
(確かに坊ちゃんは、スタンさん達を裏切りました。でも...)
(でも、消えるまでの少しの間ぐらいなら・・・いいと思います。)
「・・・ッフ、そうかもしれないな。」
「ありがとうな、シャル・・・」
少し笑って礼を言う。
(あぁ、あとですね・・・)
「?」
(もう少し、あの子に頼ってもいいと思いますよ。)
「あぁ・・・カイルのことか。」
確かに、最初に会った時よりはマシになったな・・・
「いつか、な。」
僕は曖昧な返事を返し、空を見上げた。
――――なぁ、スタン、お前の息子は・・・カイルは、
これからも成長するだろう。だから、
この冒険が終わり、僕がいなくなっても
・・・僕の分も見守っていてくれるか?

「・・・寝るか。」
戻ろうとして後ろを向く。
「・・・」
ふと、僕は仮面を外した。
「この仮面には、まだ世話になるな・・・」


    僕が消えるその日まで――――

はじめまして、マホです。
初めて投稿してみました。
最後まで読んでもらえてうれしいです!
まだ中学生なので下手だと思いますが・・・(汗
これからも時々投稿したいと思うので、よろしくお願いします。

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