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別れの前夜


別れの前夜

それは、ヴォルト戦を控えた夜の事でした。
しいなは火のまわりでぐっすり眠っている仲間から一人離れ、適当な所に座り込みました。
「ヴォルトと契約なんて・・・・あたしにできるんだろうか」
「しいな、不安?」
 しいなの声を聞きつけて、コリンは煙の中から現れました。心配そうに、しいなの顔を覗き込んでいます。しいなは、うつむいて手を握り締めました。
「あたしにできるはずないよ。だって、あの時あたしは、ヴォルトを暴走させちまったんだよ!?今さらできるわけないだろ・・・・・」
「しいな。今のしいなは、あの時のしいなじゃないんだよ。信頼できる仲間だってできたじゃない」
「またヴォルトが暴走したら!?ロイド達まで死んじまったら、あたしはどうすればいいんだ!無責任なこと言わないどくれよ!」
 バン!と力いっぱい床を叩きつけるしいな。そんな彼女の言葉に呆然とするコリンを見て、しいなは初めて自分がどんなにひどいことを言ったのかに気が付きました。慌ててコリンに頭を下げると、しいなは言いました。
「ご・・・・・ごめんよ、コリン。あんたに当たるつもりじゃなかったんだ。本当にごめん・・・・・」
「しいな。心配しなくても大丈夫。いざとなったら、しいなのことはコリンが守ってあげるから」
「・・・・・は?」
 にっこり微笑む健気なコリンを、一瞬の間しいなはじっと見つめました。それから、せきを切ったように笑い出しました。
「あは・・・・あははっ!あははははは!」
「な、なにがおかしいのさ、しいな?」
「コリン、なに言ってんだい!あたしはあんたに守られるほど弱くないさ。伊達に頭領候補やってんじゃないんだよ。自分の身ぐらい自分で守れなきゃ、忍びとは言えないからね」
 立てた親指を自分に向け元気に笑って見せるしいなに、コリンは呆然としたあと、にっこりと微笑み返しました。
「・・・・・それでこそしいなだよ!」
「あたしは元気が取り柄だからね。いつまでも落ち込んでなんかいられないよ。みんなにも、・・・・あんたにも心配かけちまったみたいだし。もう大丈夫さ」
「うん・・・・でもね、忘れないで、しいな」
 握った拳を空に向けて気合を入れていたしいなは、輝きの戻った目をコリンに向けました。
「・・・・・しいなは、いつも一人じゃないってこと。ずっと傍にコリンがいるってこと。だから、寂しくないってこと・・・・・。忘れないでね」
「ああ!分かってるさ!あたしにはコリンしかいないんだからね」
 もう一度明るく微笑むと、しいなは暖かいぬくもりを感じる小さな体を抱きしめました。
 それが、しいなが最後に感じたコリンのぬくもりでした。

☆あとがき☆
 変な終わり方ですみません。続きを書く気力がないので、続きは無いです。
また機会があれば書かせていただこうかな、なんて思っています。
次も真面目な話でしょうか・・・それとも面白い話でしょうか・・・・。私にも分かりません。
なにせ、きまぐれなもので。(オイ)
投稿させて頂いてありがとうございます。それでは、失礼いたします。

コメント

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